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CROSS SECTIONで楽しむマウンテンバイク

ダートフリークが手がけるオリジナルMTBギアブランド「CROSS SECTION」。初心者から上級者、街乗りからトレイルライドまで幅広いニーズに馴染むその魅力をインプレッション

マウンテンバイク(MTB)は機材の進化で、1台でなんでも出来る時代に

オフロードバイクに興味のある方であれば、一度はマウンテンバイク(MTB)にも食指を動かしたことがあるのではないでしょうか? ダートフリークではサイクル事業部が大手パーツメーカーSRAMの正規ディストリビューターを務めていたり、オリジナルのMTBやキッズ用自転車を販売していたりと、バイク同様に土成分強めで活動をしています。

この10年ほどでMTBの世界はがらっと変わりました。サスペンションや車体などの機材の進化によって、1台でだいたい何でもできる時代が到来しているのです。いまやダウンヒルであっても、ダウンヒル用バイクに乗っているライダーは少なく、「エンデューロ」という上りも下りもこなせるバイクが主流です。また、E-MTBの登場もこの世界を大きく変容させており、体力の有無に関わらず上りを楽しめるようになりました。

ダートフリークが手がける「CROSS SECTION」

MTBを楽しむライダーやMTBを始めたいという方に向けて、ダートフリークではMTBオリジナルギアブランド「CROSS SECTION」を展開しています。ラインナップはMTBの基本装備となるシューズ/ヘルメット/ニーガード/エルボーガード/グローブの5つ。ブランド名には「一つの用途に絞らず、さまざまなシーン(セクション)を複合的(クロス)にカバーできる商品を生み出し、提供していく」という想いが込められており、どんなシーンにも馴染みやすいシンプルなデザインや機能性が特徴的です。なお、「CROSS SECTION」の開発者は自らもMTBを楽しんでいるとのことで、製品には実際の自転車経験も生かされているそうです。

山にも街にも馴染むシューズ

CROSS SECTION

ベイシス フラット ペダル シューズ

¥12,000(税込)

カラー:ブラック、グレー、パパイヤ、オリーブ

サイズ:24.5、25、25.5、26、26.5、27、27.5、28(cm)

MTBのペダルは一般的なフラットペダルと、シューズを固定する器具がついたビンディングペダルの2種類があり、MTBシューズを選ぶ時はまずどちらのペダルで乗るかをチェックすることが大切です。フラットペダルはどんな靴にも合うため種類は限られませんが、ビンディングペダルはペダルと靴を固定するための器具がついている専用のシューズが必要になります。

CROSS SECTIONではフラットペダルに合わせたシューズを揃えています。「何と組み合わせてもマッチする」ことをコンセプトとし、MTB専用のシューズなのに見た目はスニーカーに見えるほどカジュアル。一足で山へも街へも行けちゃうデザインが魅力です。

ソールはグリップ力が高いFLEX RUBBERソールを採用。ペダル上での安定感や踏み替えやすさが重視されています。

足の甲部分には耐久性の高いPU素材が使用されており、足の曲げに強くなっています。さらに、つま先と踵にはハードラバーコーティングが施されていて、岩や木の枝など、ライディング中の怪我のもととなる障害物から足をしっかり守ってくれます。

また、シューストッパーもついており、靴紐を固定することでチェーンとの巻き込みを防ぎます。なお、靴紐を通すシューレースホールをよく見ると、六角ナットのデザインになっていて、さりげなく開発者の遊び心もプラスされています。

汗をかいても快適、ハーフシェルヘルメット

CROSS SECTION

ベイシス ハーフシェル ヘルメット

¥8,800(税込)

カラー:マットグレー、マットブラック、マットパパイヤ

サイズ:S/M(55-58cm)、L/XL(58-61cm)

未舗装路を走るMTBは転倒時のリスクが高く、ヘルメットは必要不可欠です。後頭部がしっかりと覆われる作りになっているのが特徴で、一般的にフルフェイスとハーフシェルの2つのタイプがあります。CROSS SECTIONでは大人用にハーフシェルタイプが、子供用にフルフェイスタイプがラインナップ。ベイシスハーフシェル ヘルメットにはロングバイザーが採用されており、日差しの強い時や雨が降っている状況でも視界を確保できるようになっています。

また、フィッティングダイヤルがついているため「ヘルメットのサイズがなかなか合わないんだよな……」という方も安心。ダイヤルを回すだけで自分の頭に合わせてサイズを調整することができるため、走行中にヘルメットがずれてくる心配もありません。

頭部には16ヶ所に大きなベンチレーションがあり、ヘルメット内部の蒸れを抑えてくれます。

インナー一体型のニーガードとエルボーガード

CROSS SECTION

ベイシス ガード エルボー

¥2,970(税込)

カラー:ブラック

サイズ:XS(ショートタイプ)、S/M、L/XL

CROSS SECTION

ベイシス ガード ニー

¥3,960(税込)

カラー:ブラック

サイズ:XS(ショートタイプ)、S/M、L/XL

プロテクターは肘と膝ともにインナー一体型。プロテクター部分以外の肌も覆うことで、脚と腕全体の怪我のリスクを抑えます。また、内側にはシリコンプリントが配置され、ライディング時のずれも軽減。ウエアの中にも外にも装着が可能なので、好みに合わせて装着することができますよ。

素手のような感覚を重視したグローブ

CROSS SECTION

ベイシス グローブ

¥3,300(税込)

カラー:ブラック、パパイヤ、チョコミント、オリーブ、ネイビー、グレー

サイズ:S、M、L、XL

手の甲には4方向に伸びるストレッチ素材、手のひらには薄くて耐久性の高いハイブリッドスエードが使用され、フィット感を高めているのが特徴。汗によってグローブ内で手が滑ってしまうということも抑えます。

実際に使ってみる

今回、東京都稲城市にあるスマイルバイクパークにてヤマハのプレス向けe-MTB試乗会が行われるということで、試乗に合わせて編集部イナガキがCROSS SECTIONの各製品を実際に試してみました。

「オフロードバイクほど頻繁に乗りに行くわけではありませんが、10年ほど前のクロモリMTBを所有しています。年に1度か2度、富士見パノラマでダウンヒルごっこを楽しんでいる、そんなMTBライフです。

まずびっくりしたのはグローブです。モトクロスのジャージよりもさらに薄く軽く、まるで素手感覚なのにびっくりしました。僕は専用品ではなくモトクロス用のFOXグローブを普段使っていて、特に違和感を感じたことはないのですが、このCROSS SECTIONのグローブだとギヤチェンジのための指の操作がとても楽です。MTBの場合、プロライダーでもノーグローブの人もいると聞きます。マシンの反応のよさがモトクロスより断然速く、繊細な操作が必要になるからなのでしょう。きっちこのグローブであれば、極上の操作感ではないかと。むしろバイクにも使いたいと感じたほどです。

ヘルメットはとても感触がいいですね! 一昔前のヘルメットより格段に軽い仕上がりで被っていることを忘れてしまいそうです。かなり今回ハードに漕いでみて、心拍数も190くらいまで上がっていたんですが、ヘルメットの蒸れがまったくなくて快適でした。

シューズはフラットペダルとの相性がとてもよかったです。足で引き上げるような動作ができるほどうまくないのですが、E-MTBの速い足の動きにも安心感がありました。

あと特筆すべきはガードです。MTBのガードはD3Oなどを使ったものも多いのですが、厚いものだと漕ぎがいれづらくなって、特に始めたばかりの人には参入障壁にもなりかねないと思っていました。ズレやすいですし。でもこれだけ薄ければカジュアルに装備できるし、スリーブ形式なのでとてもズレづらい。ハーフパンツとあわせれば、スパッツのように履けるのも魅力です。これもバイクをライトに楽しむときに使いたいな、と思ってしまうほど魅力的でした。

今回インプレッションしたのは4製品ですが、どれもほとんどのMTBフィールドで使えるなという印象です。富士見パノラマでも初心者コースばかり走っている僕からすれば、この装備で事足りてしまうと思いますし、クロスカントリーっぽくE-MTBで里山を走るときのストレスも感じないでしょう!」

「CROSS SECTION」のコンセプト通り、どんな場面にも馴染みやすいデザインと、MTBコースで十分に安心感のある機能性を感じることができました。MTBライダーはもちろん、モトクロスライダーなどMTBをトレーニングに使うライダーにも最適そうですね。

  • この記事を書いた人

アニマルハウス

世界でも稀な「オフロードバイクで生きていく」会社アニマルハウス。林道ツーリング、モトクロス、エンデューロ、ラリー、みんな大好物です。

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