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オフロードを楽しむきっかけを作る、Rise&Ride

ヨツバモトのプロパートナーショップとなった千葉県の「Rise&Ride」に注目。バイクショップの枠を超えてオフロード業界を盛り上げる、Rise&Rideの2人にインタビュー。

ヨツバモト PRO PARTNER 誕生

ダートフリークが開発したキッズ用電動バイク「ヨツバモト」は、2017年に発売が開始されるやいなや、オフロードバイクの”はじめの一歩”として、キッズライダーから人気を集めてきました。ダートフリークでは全国の取扱店の中からヨツバモトやキッズモータースポーツに特に力を入れているショップを「PRO PARTNER」とする制度を設立。プロパートナーショップは「買える」「見られる」「乗れる」「教えてもらえる」ことができ、ヨツバモトユーザーにとってよりフレンドリーな店舗となっています。今回は「PRO PARTNER」の1つ、千葉県鎌ヶ谷市にあるRise&Rideに注目。一体どんなお店なのか、どんな思いを持ってヨツバモトの取り扱いを始めたのか、直接インタビューしてきました。

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修理/スクール/イベント開催……活動の幅は多岐に渡る

左:渡會いずみさん、右:オーナー渡會修也さん

Rise&Rideは、中古車販売とオフロードバイクの修理をメインとするバイクショップです。オーナーである渡會修也さんは4歳からモトクロスを始め、全日本モトクロス選手権IAクラスまで登りつめた経験を持つ元ライダー。全日本モトクロス引退後はエンデューロに転向し、現在は全日本エンデューロ選手権やJNCCと呼ばれるクロスカントリーの大会に出場しています。

Rise&Rideが開業したのは2010年。渡會さんのお父様がバイクショップを経営していたこともあり、小さい頃から自分でバイク屋さんを開きたいという思いを持っていたそう。この思いを叶え、2010年に千葉県市川市で開業。2022年に拠点を移し、現在の千葉県鎌ヶ谷市にて経営を続けています。

お店はご自宅の1階部分を使って営業。外にはオフロードバイクやヨツバモトマシンが並んでいて、店頭で実際に見てさわって購入を検討することができます。ショップ内は整備スペースがメインですが、ヨツバモトのタイヤやヘルメット、グローブなどの用品も並んでおり、こちらも実際に手に取って見られるようになっています。

Rise&Rideの活動の場はバイクショップだけではありません。千葉県成田市にあるオフロードコース、成田MXパークを拠点に、オーナー自身のモトクロス・エンデューロスキルを生かしたライディングスクールの開催やオフロードコースの設計なども行っています。さらに、ヨツバモトのプロパートナーショップとして、ヨツバモト体験会などのイベント企画・開催も手がけるなど、その活動は多岐に渡ります。

渡會修也さん(以下、修也さん)「ショップとしては、自分の経験やスキルを生かして、マシン選びやメンテナンスのアドバイスができるお店づくりを心がけています。ライディングスクールは成田MXパークを拠点に行なっていて、レンタルバイクを用意しているので、バイクを持っていない初めての方から上級者、そしてモトクロスもエンデューロも、幅広く教えています。他にもコースディレクターやイベント講師など幅広くいろんなことをやっているので、バイクショップとしては結構特殊だと思います(笑)。全て自分の経験を生かしてオフロードバイクを楽しんでほしいという気持ちで行なっています」

 

オフロード業界の未来を見据えて、ヨツバモトを導入

ヨツバモトを含めたキッズのコンテンツを担当しているのは奥様の渡會いずみさん。JNCCなどに出場するなど、自身もオフロードバイクを楽しんでいます。なぜヨツバモトの取り扱いをしようと思ったのか。その背景には、オフロードの未来を見据えて感じた不安があったそう。

渡會いずみさん(以下、いずみさん)「ヨツバモトを導入しようと決めた最初のきっかけは、市川から鎌ヶ谷に移転してきたことです。移転前までは、基本的にオフロードバイクの修理とスクールをメインに行なっていました。移転を機に事業内容も考え直そうとなり、そこでメイン事業に加えた新たな取り組みとして、キッズ電動バイクに対しての活動をしていこうと思いました。

ヨツバモトを選んだ理由としては、関東でキッズのイベントをやっている人が少ないということと、移転した去年(2022年)はまだコロナ禍で、どうしても子供が外で遊ぶ機会が少なくなっているなと感じたことでした。また、オフロードバイク業界でユーザーの高齢化が進んでいる現状を見ると、レース人口が減っていく以前に今後バイクを買うライダーの数が減っていくな……と、バイクショップとしての未来にも不安を感じていました。そこで、それなら未来を担う子供たちにモータースポーツの楽しさを知ってもらおう! と思って、ヨツバモトの導入を決めました」

なお、Rise&Rideはヨツバモトマシンの販売だけでなく、体験走行会などのイベントを積極的に開催しています。オフロードレースや商業施設でのイベント、オンロードのレースなど様々なイベントで体験走行会を併催することで、ヨツバモトを知らない人に向けての認知度を高めています。しかし、関東には電動バイクのコースやキッズレースがない、というのが現状。この現状を痛感し、Rise&Rideでは電動バイク専用コースの開拓も視野に入れていると言います。

いずみさん「中部地方には、愛知県にあるダートフリークがヨツバモト専用のコースを持っていたり、オフロードコース・スラムパーク瀬戸にヨツバモトのコースがあったりと、走れる場所が比較的多く用意されています。一方で、関東では走れるコースやキッズレースが全然無くて、ヨツバモトを持っている人も少ないです。購入を検討している方も、買ったはいいけど走る場所がないとか、どこを走ればいいかわからなくて買えないという人が多くいます。私たちは関東で電動バイクが走れる場所を開拓していきたいなと思っていて、その1つとして御嶽エクスプローラーパークの開拓を担当させていただきました。子供たちがバイクに乗るためには親が連れて行く必要があり、必然的に一緒に出かけると思います。そのため、キャンプ場などアクティビティ施設や夏のゲレンデなど、バイクに乗らない親も楽しめるようなスペースを増やしていきたいです。

また、そういったアウトドアとは別に、できればそれが市街地にあるといいなとも思っています。というのも、オフロード経験のない親子が、ヨツバモトを乗るためにオフロードコースへ行ってくださいと言われても躊躇してしまうと思うんですよね。電動バイクは音が静かで、市街地でも騒音の心配なく走れるので、そういう環境を整えていきたいです。都内でもそういう魅力も活かしていけると思っています」

Rise&Rideが感じるヨツバモトの魅力

修也さん「イベントには自転車に乗れない子も参加してくれるのですが、そんな子でも手こずることなくヨツバモトに乗れているのは印象的です。自転車は停止状態からの最初のひと漕ぎとバランス取りを同時に行うのが難しいのですが、電動バイクは漕ぎがない分、バランスに集中できるせいだと思います。また、親御さんにとっても扱いやすいバイクだなと思っています。まず、ガソリンやオイルなどを使っていないので整備が簡単ですし、軽くてコンパクトなので車にポンっと積むことができます。軽自動車にも難なく載せることができるので、ハイエースやキャラバンといったトランポがなくても始められます。そもそも大きい車の運転に躊躇がある親御さんにはそれだけでも嬉しいですよね。

始めるにあたっての敷居が低いので、とりあえずやってみようという気持ちになりやすいし、入口が広いなと思います。オフロードを楽しむ家族は親が先にオフロードバイクに乗っていて、その影響で子供も始めるというパターンが多いですが、ヨツバモトは親にオフロード経験がなくても始めやすいと思います。オフロード競技は練習のための移動やメンテナンスなど、必ず親子のコミュニケーションが生まれる競技です。コースで出会う友達ができるので、ヨツバモトを通して学校以外の世界が広がると思います」

いずみさん「電動バイクのヨツバモトの魅力は、まず音が静かということです。1年ほどイベントを行なってきて気づいたのですが、エンジン付きのバイクみたいに大きな音がしないから、初めてバイクに乗る子でも怖がらず乗れちゃうんです。乗る子のレベルに合わせて最高スピードを制限することができるので、安心して乗せることができる、乗ることができるというのが魅力ですね。

これは偶然かわからないのですが、うちで購入してくれているユーザーさんには発達障害を持ったお子さんも多くいます。発達障害を持つお子さんは大きな音を怖がってしまうことが多いそうなのですが、ヨツバモトだと初めてでも怖がらずに、むしろ熱中して楽しんでいる様子が印象的です。親御さんからも『夢中になって楽しんでいる姿を見れて嬉しい』との声をいただいて、こちらとしてもとても嬉しいです。子どもたちが自ら『遊びたい!』と言って夢中になれるのは電動バイクの安心感があるからだと思います。

また、ヨツバモトのWOOFは、トライアル/オンロード/オフロード、1台で3つのオフロード競技を楽しむことができます。子供たちはその中から自分が興味を持ったものを選んで進んでいくことができるという、子供たちの将来の可能性が広がるアイテムだと思います」

今後は「電動バイクをもっと日常的なものにしたい」

修也さん・いずみさん「今後はヨツバモトのユーザーを増やすことと、ヨツバモトで走れる場所を開拓するということが目標です。電動バイクだからこそのメリットを活かして、スイミングスクールにいくような感じで、学校から帰ってきたらバイク乗りに行こうよ! と気軽に参加できるような世の中になるといいなと思います。また、様々な現場にいく中で、バイクに乗るキッズライダーたちは目標を持っている子が多くて、そんなキッズをヨツバモトを通して少しでも増やしていけると思うと、これからのオフロード業界を盛り上げていけるというやりがいを感じます。いつかは、関東のヨツバキッズ人口を増やして、関東地区と関西地区の東西合戦をしたいです!」

ヨツバモトを通してオフロード業界を盛り上げようと切磋琢磨するRise&Rideの、今後の活動はさらに勢いを増していくでしょう。ヨツバモトに興味を持った方はぜひRise&Rideのショップ、または走行体験イベントに足を運んでみてくださいね!

https://www.riseandride.net/

  • この記事を書いた人

アニマルハウス

世界でも稀な「オフロードバイクで生きていく」会社アニマルハウス。林道ツーリング、モトクロス、エンデューロ、ラリー、みんな大好物です。

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