ダートフリークの本拠地「瀬戸市」って、「セトモノ」の街なんですよ。あまりに瀬戸市は、陶磁器をたくさん作っていたから、陶磁器自体を「セトモノ」と日本では呼ぶことになったんです。ハイ。昔は、民芸品というか、生活に密着したセトモノを登り窯というシステムを使って大量生産していた街でした。登り窯は泊まりがけで火をたき続けなければならず、瀬戸の窯職人達は、パワーフードのうなぎを食べて窯へでかけたのだとか。なもんで、今でも瀬戸はうなぎがおいしいです。話が逸れました。セトモノのお話。
そんな瀬戸なので、街作りもセトモノを中心に展開していて、観光名所「瀬戸蔵」は一見の価値ありです。で、本題。このセトモノ、瀬戸市で体験できちゃうのですよ。スラムパークや、ダートバイクプラスの帰りには、うなぎを食べて、セトモノ体験をしてお帰りいただきたい所存。
瀬戸はいま、盛り上がりつつある土地
こちらが、瀬戸のせと銀座通り商店街にある、ワークショップ「CONERU」。この銀座通り、シャッター街だった昔の雰囲気が、少しずつ変わってきています。見ての通り、CONERUもまるでブルックリンにありそうな店構え。焼き窯が鎮座している姿も、アルチザンなムードでとてもステキです。隣には、ハンドメイドのこれまたおしゃれな自転車屋がちょうど入居しようとしていました。
CONERUのオーナーである牧さんいわく、瀬戸はいま30代の若い世代が動き出すことによって変わりつつあるのだそうです。昨今では、特にオーガニックなラフスタイルに敏感な世代が街づくりを牽引する例が多く、瀬戸もそういったフェーズに入ってきたのかもしれません。中心地は、こういった街作りの定番ともいえるゲストハウスで、「ゲストハウスますきち」にアクティブなコミュニティができあがっているのだとか。そうえいば、牧さんはこんな話もしていました。「ダートフリークさんですか? 知っていますよ、瀬戸では有名です。瀬戸にいろんな外部の人を連れてきてくれる可能性があるから、なにか一緒にできないかななんて会話が僕等のなかでもあるくらいです」と。RIDE HACKでは、そんな瀬戸の姿を少しずつ紹介していく予定です。ぜひ、ダートバイクをきっかけに、瀬戸もすきになってくださいね!
愛知県瀬戸市朝日町28番地
TEL0561-57-1654
自分で最後まで「陶芸」できる、オーブン陶芸ねんどが楽しい
ここCONERUでは、2つの陶芸体験ができます。1つは、店頭の窯で焼き上げる陶芸体験。そしてもう1つが、家庭のオーブンで焼ける陶芸体験です。この二つは原材料となる粘度がそもそも違い、色づけの手法なども異なります。
体験させてもらったのは、このオーブン陶芸ねんどの、きほんプラン。小皿、箸置きなどが作れるエントリープランですね。深い皿やコップなどを作るのは、技法が難しくなります。じつは筆者、手びねり(ろくろではなく、手でつくることを手びねりと言います)でぐい飲みをつくったことがあるのですが、なにげに難しい! 今回は初心を大切に、小皿で攻めてみることにしました!!
まずは先生のお手本です。300g支給される粘度を適量ちぎって…
伸ばし棒と、たたら板という高さをそろえる板をつかって、伸ばしていきます。厚さは5mm。5mmは、作品をつくりやすく、粘度を乾燥させやすいのだそうです。
丸いカタで切り取って…
縁を整えます。ここからは、個性をだしていきますよ〜!
装飾こそたのしい!
CONERUには、装飾用のカタやグッズもたくさん用意されていますよ。
こちらは、スタンプ的に彫られているコロ。
スタンプもあります!
で、石灰石のオス型にかぶせて器の形を整えます。
色をつけるのは、釉薬ではなく色つきの粘土。センスが問われますね!!
おもしろい技法がこちら。レースを延べ棒でおしつけて…
上から色をつけると…
このとおり、立体的なタイルのような模様がつくのです。
色を付けてから、模様をあとで抜く方法もありますよ〜。
筆者、実体験。馬の目皿ほしかったんです
筆者実体験は、むさ苦しいのでダイジェストで巻いていきます!(汗)
家族4人分のお皿をつくろうということで、文字スタンプで名前を刻んでいき…
その上から、色を塗ったりしてみました!
瀬戸には、馬の目皿っていう民芸品があって、僕はそれをいつか手に入れたいと思ってるんですが、馬の目皿を自作! 自分用です。思いつきなんですが、タイヤブロックみたいなものをスタンプでつけられたらおもしろいですよね。ダイキャストのミニバイクなんかをもってきて跡をつけたらいいかも。今度はそうしよう。
んで、持ち帰りはケーキみたいなケースにいれてもらえます。牧さんいわく「この箱だと、大事にもってかえってもらえるでしょ?」とのこと。ナイスアイデア!
さぁ、家族で焼こう
というわけで、東京の家に持ち帰ってオーブンで焼き上げることになりました。普通の家庭オーブンでOKです。180度くらいで、30分ほど。このあたりは、詳しい説明書がついてくるのでご安心を。
いわゆる素焼きですね。息子二人も、なにやら楽しそうです。
素焼きがあがったら、冷ましてコート剤を筆塗り。で、さらにオーブンで焼き上げると…
いよいよ完成です! ひとまわり小さく縮むし、色もだいぶ元の状態からかわりましたね〜。父用のミニ馬の目皿は、ちょっと色が薄かったようです。これはオーブン用粘土なので、ドラスティックに変化しませんが、釉薬を使う一般の陶芸だと、色ががらっと変わったりして、おもしろいんですよ。どちらを選ぶかはあなた次第。
とりあえず、きゅうりとタコを載せてみました!