サイクル・自転車

ヨツバサイクルで行く、しまなみ海道親子サイクリング

自転車大好き3人組が、幼稚園卒園前の思い出作り! サイクリングの聖地、しまなみ海道を楽しみます。

左:れんたろう君親子/真ん中:ももかちゃん親子/右:あさひくん親子

今回しまなみ海道サイクリングを楽しんだのは、あさひ君親子(あさひママ/あさひ君)、れんたろう君親子(れんたろうママ/れんたろう君)、ももかちゃん親子(ももかママ/ももかちゃん)の3家族。あさひ君/れんたろう君/ももかちゃんは、同じ幼稚園に通っている仲良し3人組で現在は幼稚園の年長さん。「卒園前に何か思い出を作りたい」とももかママが提案したことがきっかけとなり、今回のしまなみ海道サイクリングが実現しました。

幼稚園では自転車に乗る機会が多く、園のアクティビティとして自転車で江ノ島〜茅ヶ崎の往復24kmを走った経験もあるとか。距離が長く、アップダウンもあるしまなみ海道には体力が必要となりますが、みんなで楽しめる方法はないかとプランを考えたといいます。

実は、幼稚園児向けのレンタサイクルがない

しまなみ海道の近くにあるレンタサイクル屋さんには、小学生以上が対象となる20インチの自転車しか置いていません。幼稚園の年長3人にはサイズが大きく、ママたちが悩んでいたところ「いつも乗ってるヨツバサイクルならいける!」とあさひママが思い立ちました。ヨツバサイクルはキッズバイク(自転車)専門のブランド。中でもYotsuba Zeroシリーズには、全8種類の子供用自転車がラインナップしています。

今回この企画に賛同してくれた「ユーショップ岡本」さんが特別にヨツバサイクルを貸し出してくれることに。当日は出発地点となる三原駅に自転車を持ってきていただきました。使用したのは、4〜6歳を対象とした16インチタイヤの「ヨツバゼロ16」と、5〜8歳を対象とした18インチタイヤの「ヨツバゼロ18」。れんたろう君は「ヨツバ16」、あさひ君とももかちゃんは「ヨツバ18」をチョイス。ラインナップが豊富なので、子供の身長に合わせてサイズを選べるのが嬉しいポイントです。

サドルの高さを合わせて、準備万端!

旅客船を使った、美味しいとこどりプラン

しまなみ海道は、広島県尾道市から向島/因島/生口島/大三島/伯方島/大島、そして愛媛県今治市を結ぶ全長約60kmの自動車専用道路です。かなりの長距離ですが、それぞれの島を道で結んでいるルートのため、たとえば1つの島に旅客船で行って島を楽しむというショートカットができるのも特徴です。

今回は子供たちも負担なく楽しめるよう、三原港から旅客船で生口島に渡り、生口島〜多々羅大橋〜道の駅多々羅・しまなみ公園というルートでサイクリングを楽しみます。

広島県尾道市から自転車で島を渡っていくルートもありますが、尾道市からしばらくの間は工業地帯や島の内陸部分を通るため、海の景色を楽しむという点では物足りない部分があるそう。子供たちの体力を考慮しつつ、海の景色を存分に楽しむ。しまなみ海道サイクリングの美味しいところを味わうというのが、今回のサイクリングプランのポイントです。

自転車と一緒に船に乗り込み、生口島へ! ゆったり海の旅を楽しんで、30分ほどで生口島瀬戸田港に到着です。

穏やかな海を楽しむ

それではサイクリングスタート。まずは瀬戸田港から多々羅大橋に向かいます。1列に並んで、安全に気をつけながら走っていきます。車通りが少なく、みんなあまり緊張せずに走っている様子。通りすがりの方には「こんにちは!」と挨拶をしてコミュニケーションも欠かしません。

20分ほど走ると「サンセットビーチ」という魅力的な看板が。休憩がてら寄ってみると、そこには綺麗な海と砂浜が広がっていました。

ママたちは綺麗な海に感動。一方、子供たちは砂浜近くに並んでいたオブジェに夢中でした(笑)。

サイクリングをしたのは10月頭。とはいえ、日が差すとまだまだ暑さは残っていた時期です。海岸にレストランがあったので、ソフトクリームで元気を注入

「美味しい!」と口いっぱいに頬張る3人。体力が回復したところで、目的地に向かって再スタートです! 

なお、子供たちが被っているのはヨツバサイクルの子供用ヘルメット「チックタック ヘルメット」です。日本人の頭の形に合わせた設計で、ヘルメット後部にあるフィッティングシステムによってサイズ調整も可能。調整用ダイヤルにはLEDライトも装備されているので日が暮れても安心です。「ピンク好きなの!」と被るももかちゃん。自転車の色と合わせてヘルメットも揃えると、より気分が上がりますよね。

上り坂もスイスイ

実はしまなみ海道はアップダウンが激しく、多々羅大橋に辿り着くにはレモン畑が広がる坂「レモン谷」を登り切る必要があります。「頑張ろう! あと少し!」と声を掛け合いながら進んでいくと、段々と多々羅大橋が大きく見えてきました。

ヨツバサイクルにはギヤがついていませんが、車体がアルミフレームで軽量化されているため、子供たちはスイスイと登っていきます。また、道端には落ち葉や木の枝が落ちていて滑りやすい部分もありましたが、タイヤが太い分安定感を感じられます。「これなら怖くないんだ〜」と、安心してグングンとペダルを踏み進めていきます。

ようやく頂上です! 橋の目の前に絶好の写真スポットがあったので、ここで橋とのツーショットをパシャリ。1つ難所を越え、達成感に包まれました。

自転車ならではの楽しさがある、多々羅大橋

多々羅大橋は広島県と愛媛県をつなぐ橋。自動車専用道路ですが、自転車と歩行者が利用できる歩道も整備されています。橋からの景色はまさに絶景。広がる海や渦潮など、自転車だからこそ、ゆっくりとその景色を堪能することができます。

また、橋の上では「鳴き龍」という現象を体験することができます。鳴き龍とは、平行な壁の間などで音を鳴らすと、多重反響現象によって特有の残響が聞こえるというもの。多々羅大橋には「多々羅鳴き龍」というポイントがありました。実際に自転車を止め、置いてあった木のバチを鳴らしてみると「カーン、カーン」とやまびこのように音が響き渡ります。これも、自転車で渡るからこそ体験できる楽しみの一つですね。

さらに、橋の上には広島県と愛媛県の県境が刻まれていました。県をまたいだ時には思わず「四国だー!」とテンションアップ。目的地まであと少しです!

道の駅 多々羅しまなみ公園

橋を渡り切ったら、あとは下るだけ。吹かれる風が心地良い!

下り坂を降り、目的地の「道の駅 多々羅しまなみ公園」に到着! 瀬戸田港から道の駅多々羅しまなみ公園までは約12km。ひと山越え、橋を越え、目的地についた喜びは大きいですね。ここでしばし休憩。

道の駅には、レストランや売店のほかに、記念碑が置かれた写真スポットもあります。無事目的地に辿り着くことができた記念に1枚。誰1人リタイヤすることなく目的地に辿り着いたことは、最高の思い出になったこと間違いなしです。

望遠鏡で向こう岸が見える展望スポットも。

帰りの旅客船の時間にも間に合うよう、お昼を食べたら復路に向かいます。と、その前に、本日2つ目のソフトクリームで気合注入。レモン味のソフトクリームを頬張る3人。冷たい甘さが沁みてやる気が出てきたぞ〜。

夕暮れを楽しむ帰り道

復路は行きと同じルートで帰ります。一番最初の上り坂を登れば、あとは橋を渡って下るだけ。疲れが溜まり、途中で止まってしまうこともありましたが、それでも、みんなで励まし合いながらゴールに向かいます。

途中で魚釣りをしている人がいたので声を掛けると、ちょうど釣れた魚を見せてくれました。「大きい!」と魚の大きさに驚くみんな。地元の方々も優しく接してくれたことで、サイクリングだけでなく、生口島そのものの魅力も感じることができました。

瀬戸田港に到着し、無事ゴール。帰りの旅客船では子供たちはみんなぐっすり寝ちゃうほど全力でサイクリングを楽しみました。ママたちもその様子を見て一安心。「子供たちが成長したら、また来たいね」。親子ともに、最高の思い出になりました。

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アニマルハウス

世界でも稀な「オフロードバイクで生きていく」会社アニマルハウス。林道ツーリング、モトクロス、エンデューロ、ラリー、みんな大好物です。

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