泥で汚れたオフロードウエアが真っ白になるとウワサの「Flat-LAB. ギアウォッシュ」。そのウワサは本当なのか? ライドハック編集部が検証してみました
オフロードバイクに乗り始めたら誰もが直面するのがウエアの汚れです。晴れた日は砂埃が舞う中、雨の日または雨が降った後は泥と化したコースをバイクで走るため、土による汚れは避けて通れません。土による汚れ、特に泥汚れは一般用の洗剤で洗っても落ちなかったり、落としきれなかった汚れを放置しておくと泥シミができてしまったりと超大敵。「汚れるのが前提なら落としきれなくてもいいじゃん!」と言われればそれまでですが、とは言っても、綺麗なウエアを着て見た目からバチッと決めたいし、お気に入りのウエアはできるなら汚れを残したくないというのが正直なところ。ウエア汚れを完璧に落としてくれる洗剤を探し求めている方も多いはずです。
そんなライダーの悩みを解決するためにFlat-LAB. から登場したのが、ウエア用洗剤「ギアウォシュ」です。2023年11月に登場してからほどなくして「泥汚れがめちゃくちゃ落ちる」「ウエアが真っ白になる」とその実力を認めるウワサが広まりました。しかし、泥で茶色く汚れたウエアがそう簡単に白くなるとも思えない……。ということで、疑心暗鬼になったライドハック編集部は実際にその実力を検証してみました。
Flat-LAB.
ギアウォッシュPRO(写真左)
価格:1,980円(税込)
内容量:500g
ギアウォッシュZERO(写真右)
価格:1,870円
内容量:500g
ギアウォッシュはPROとZEROの2種類がラインナップしています。PROは高純度の泥汚れ除去成分を最大限に配合し、泥汚れはもちろん汗の臭いも強力消臭が可能です。一方、ZEROは一部地域で条例によって使用禁止とされてるリン酸の成分が入っていないため、家庭の水道でも気にせず使用できます。
今回は汚れのレベル別に徹底検証。ドライ路面を走行してつく砂埃による汚れと、マディ走行時につく泥汚れ、そして落としきれなかった泥シミの3つの状況で試してみます。
レベル1:砂埃による汚れ
まずは各汚れをウエアにつけていきます。砂埃の汚れは、今回手元にドライ走行をしてきたウエアがなかったため、ライドハック編集部がある事務所の裏に溜まっていた砂をかけてみました。
スコップで砂を取り、真っ白なウエアに躊躇なく乗せます。少しウエアを揺すって全体に満遍なく砂が行き渡ったら砂を落とし、疑似的ですが砂埃がついた状況を作りました。
よく見ると砂によって白い部分が薄く茶色がかっているのがわかります。
レベル2:超大敵な泥汚れ
次に泥汚れです。これは編集部が以前某モトクロスコースから採取してきた土で作った、編集部特製泥です。これをウエアにつけていきます。
モトクロスウエアとコットン素材の長袖Tシャツ、素材の違う2つのウエアに泥を塗りたくり、その実力を試していきます。
ギアウォッシュの公式ホームページでは「泥汚れは乾燥させると落ちにくくなるため、洗濯するまでに乾燥させない方が良い」というコツが書かれていたのですが、ここはあえて汚れを落としにくくしてやろう……という編集部の悪巧みにより、しっかり乾燥させました。果たして染み付いた汚れは落ち切るのでしょうか。
レベル3:こびりついた泥の染み
最後に試すのは、落としきれず蓄積した泥シミです。毎回乗車時に着用するため、完璧に落としきれずに残った汚れが色素沈着し、ウエアを買った当初と比べて段々と茶色くなっていきます。泥シミはかなり強力でなかなか落ちないため、レベル3として試してみます。
モトクロスパンツのお尻部分はシッティング時にシートと擦れ、段々と生地が薄くなってくる部分です、生地が薄くなってきたところに泥汚れがつくとシミになりやすく、特に明るい色味だと茶色が目立つようになります。
また、走行時に着るインナーも、ウエアの隙間を通って砂や泥汚れが染み、徐々に茶色く変化します。首元や胸まわりが特にわかりやすいでしょう。
3つの汚れレベルのウエアが揃ったところで、早速ギアウォッシュを試していきます。
いざ、検証!
ギアウォッシュの使用方法は以下の通り。
①予洗い(水で手洗いする)
②バケツにぬるま湯(30~40℃)を入れ、ギアウォッシュをよく溶かす
③ギアウォッシュを溶かしたぬるま湯に衣類を入れ、衣類全体になじむよう揉みこむ
④1時間程度つけ置き
⑤泥汚れがひどい場合はさらに手で揉み洗い
⑥ギアウォッシュを通常の洗剤と同じように使って洗濯機で洗濯
このステップに従って洗濯していきます。
ギアウォッシュの蓋を開けると、洗剤が入っていて、中には軽量スプーンも入っています。スプーンは一杯10ccです。つけ置きに使用する量の目安は通常の汚れの場合、ぬるま湯10Lに対して5g、ひどい汚れの場合はぬるま湯10Lに対して10gです。
予洗いしたウエアを1時間つけ置きしていきます。泥汚れがついたウエアと泥シミがついたウエアはPROを使ってバケツで、砂埃がついたウエアは事務所のシンクに水をはり、ZEROを使ってつけ置きをしていきます。
つけ置き後、泥汚れがついたウエアはもみ洗いして、洗濯機へイン! 洗濯機での使用量の目安は水量20Lに対して10g、30Lに対して15gです。
検証結果
レベル1:砂埃による汚れ
砂埃によって茶色がかっていた部分も綺麗に落ち、真っ白になりました。心なしか洗濯前よりもウエアの白が際立つ気がします。気持ちがいいですね。
レベル2:泥汚れ
めちゃくちゃこびりつかせた泥汚れも、洗ってみると綺麗に落ちました。つけ置きから洗濯機にウエアを移した時は汚れが落ち切っていなかったため、これは失敗か……?と 思いましたが、洗濯機の水流によって汚れも落ち、あんなに泥汚れがついていたとは思えない白さに戻りました。これは気持ちいい! 思わず他の編集部員に「これやばいです! めっちゃ落ちます!」と言って回ってしまいました。
レベル3:泥シミ
最後に泥シミ。ギアウォッシュは漂白剤ではないため、さすがにインナーについた強力な泥シミは落ちませんでした。しかし、パンツのお尻部分に染み込んだ泥シミは綺麗に落ち、洗濯前よりも白くなっているように思えます。ここまでとは……。
ということで、「泥で汚れたオフロードウエアが真っ白になる」というウワサは本当でした。さすが「泥汚れに特化した」と謳っているだけの実力です。疑ってすいませんでした。こんなに綺麗に泥汚れが落ちるなら、どんなコンディションも心配なく走れますし、家庭でオフロードウエアを洗う際に「泥が汚い!」と怒られることなく、洗濯機で洗濯ができるかもしれません。ぜひギアウォッシュの実力を実感してみてください。