バイク パーツ レース

全日本モトクロスファクトリーライダーのこだわり。ZETA RACINGパーツを選ぶ理由

全日本モトクロス選手権に参戦するファクトリーライダーから草レースを楽しむファンライダーまで、幅広い支持を得るバイクパーツブランド「ZETA RACING」。同ブランド製品の魅力は何か? ヤマハファクトリーライダー、ジェイ・ウィルソンに直接インタビュー!

ヤマハファクトリーも採用する、ZETA RACING

ZETA RACINGは、ダートフリークが開発・設計を手がけるバイクパーツブランド。その製品はいまや全日本モトクロス選手権に参戦するファクトリーライダーから、週末にモトクロス走行を楽しむホビーライダーまで、幅広く愛用されています。

https://www.dirtfreak.co.jp/special/ridehack/?p=2992

https://www.dirtfreak.co.jp/special/ridehack/?p=5190

(↑ライドハックこれまでのZETA RACING記事も参考にどうぞ!)

ヤマハファクトリーイノベーションチームに所属するジェイ・ウィルソンも、ZETA RACINGパーツを愛用する1人。彼はオーストラリア出身のライダーで、戦歴を振り返ると、2009年にニュージーランドのジュニアモトクロス選手権で世界チャンピオンを獲得し、その後オーストラリア選手権とニュージーランド選手権で合計6回のチャンピオンを獲得。

日本で初めてレースに出たのは2021年で、全日本モトクロス選手権最終戦でIA2クラスにスポット参戦し、両ヒートともに優勝を飾りました。そして翌年の2022年に、ヤマハのファクトリーチームから全日本モトクロス選手権IA2クラスに参戦。16ヒート中15ヒート優勝という圧倒的強さで年間チャンピオンに輝くと、2023年には全日本モトクロスにおいて最高峰となるIA1クラスにステップアップし、9月9日〜10日に開催された第6戦終了時点で負けなしの15連勝を記録。躍進を続けています。

現在、ウィルソンはZETA RACINGのサポートライダーとして、ハンドルバーやラウンチコントロールなどのパーツを使用。世界、そして日本を経験するウィルソンはZETA RACINGをどう見るのか。その魅力を聞きました。

ZETA RACINGは「世界的に信頼がある」

本日はよろしくお願いします! 早速お聞きしていきたいと思います。まず、ZETA RACINGについて、日本に来る前から知っていましたか?
ライドハック編集部

ジェイ選手
オーストラリアにいた時からZETA RACINGのパーツを愛用していたよ。当時のスポンサーにサポートしてもらっているパーツに加えて、ZETA RACINGのパーツを自分で買って使用していたから、僕にとっては馴染みのあるブランドだよ

そうなんですね! オーストラリアにいた時にはどの製品を使っていたのですか?
ライドハック編集部

ジェイ選手
ハンドルバー・バーブレース・ブレーキレバーを使っていたよ。僕が知る限り、海外でも多くのライダーがZETA RACINGのパーツを使い始めているし、世界的に信頼があって名が通っているブランドだと思う

海外の話とても興味深いです。海外でも人気とのことですが、その魅力は何だと思いますか?
ライドハック編集部

ジェイ選手
魅力はクオリティの高さだね。耐久性が高くて、デザイン性も良い。『日本のブランドはクオリティが高い』というイメージを牽引するブランドと言えると思う。あとは、ブランドとして”innovative(革新的)”を掲げているように、どうしたら問題点を改善できるか、デザインが良くなるか、常に将来を見据えている印象がある。この努力があって、トップクオリティの製品が作られているんじゃないかな

“トップクオリティ”が信頼、そしてライディングにつながる

日本に来てからは、ファクトリーやZETA RACINGのサポートもあって、使用するパーツがさらに増えたと思います。現在は何の製品を使っていますか?
ライドハック編集部

ジェイ選手
ハンドルバー・バーパッド・ラウンチコントロール・フロントディスクガードを使ってる。パフォーマンスパーツに加えて、セーフティパーツも使用するようになったね

なるほど。ライディングにおいて重要なパーツが多いですね。では、ここからは各製品にフォーカスして聞いていけたらと思います。まずハンドルバーについてなのですが、日本でも「ZETA RACINGのハンドルバーは強度が高い」など良い評判をよく耳にします。実際に使用していて、どう感じますか?
ライドハック編集部

ジェイ選手
耐久性や乗車時の使用感は、ライダーにとって一番重要なところだよね。耐久性については、ハンドルバーによっては転倒するとすぐに曲がってしまったり、折れてしまうものもあるんだけど、ZETA RACINGの製品は剛性が高くて、転倒しても曲がりにくいから重宝しているよ。前提としてこの品質の良さがあるから、使っていく中で不安や心配な点がない。レースをする上でもすごく良い方向に働いているね。また、ZETA RACINGのハンドルバーは種類が豊富に揃っているよね。硬さ・高さ・長さなど、選択肢が多くある分、自分にピッタリのサイズや長さを見つけることができて、自分好みの使用感を選べるのが魅力だと思うよ

ハンドルバーは、角度や長さなど、ライダーによってポジショニングにこだわりが出るパーツでもあると思います。このポジショニングに対してこだわりはありますか?
ライドハック編集部

ジェイ選手
僕の好みとしては、常にセンターを保つようにセッティングしていて、角度はフロントフォークの角度と同じにしている。他のライダーと比べてハンドルバーの高さが高めだと思うけど、僕にとっては高めがちょうど良いんだ

今大会(第6戦)ではZETA RACINGから特別なバーパッドが贈られたそうですね!
ライドハック編集部

ジェイ選手
そうそう、とってもクールだよね。すごい! ZETA RACINGとして何か特注品やカスタムアイテムをくれるのは嬉しい。こうやって気分を上げてくれるのは素敵だよね

ZETA
ラウンチコントロール

次にラウンチコントロールについてなのですが、日本では多くのライダーがZETA RACINGの製品を使用しています。ウィルソン選手はこれまで他のメーカーのものを使ったことはありますか?
ライドハック編集部

ジェイ選手
日本に来る前には違うメーカーの製品を使用していたこともあったんだけど、ZETA RACINGが一番強度があって、スタートの結果としても効果を感じられた。特に、他の製品はスタート時に外れてしまったり、リリースが早すぎるといった問題が見られたんだけど、ZETA RACINGはこれまで一度も問題が起きていない。こういうところで質の良さを感じるし、だからこそ僕はZETA RACINGのパーツを選んでいるんだよね

クオリティの高さが信頼に繋がっているんですね。ラウンチコントロールはほとんどのライダーが使用している、レースでのマストアイテムだと思います。これも、ライダーによって調整の仕方が異なりますが、ウィルソン選手はセッティングにこだわりはありますか?
ライドハック編集部

ジェイ選手
ラウンチコントロールはフロントフォークを縮めておくことでスタート時のマシンコントロールがしやすくなる。例えば、スタート時やスタート後の加速時に前輪が上がりすぎず、バイクを真っ直ぐにした状態で前に出ることができて、これによって安定してアクセルを開けることができるんだ。この縮める長さを調節することができるんだけど、これはライダーによって意見が分かれるところだよね。みんな僕がバイクに乗ってる時は感じないかもしれないけど、僕は身長が低いんだ。だから、縮める量を多めにする方向でセッティングしているよ。また、最近ではスターティンググリッドが土の場合と、メッシュの場合、2パターンが採用されているから、路面によってもセッティングを変えている。土よりメッシュの方が縮める量は少ないセッティングだね

ZETA
フロントディスクガード PRO

ジェイ選手
近畿大会(第6戦)ではZETA RACINGのパーツの効果がすごく発揮されたと思うよ。例えば、フロントディスクガードは、特に名阪のようにコース幅が狭くてタイトなコースだと、他のライダーとの距離が近い分、接触のリスクもあるし、深い轍を走る時の衝撃もあるから、とても効果があると感じている。マシンへのダメージを極力減らすことはレースをミスなく進めるためにも重要だからね。また、スターティンググリッドに深い轍ができていたけど、ホールショットデバイスのおかげでマシンが暴れずに前に出ることができたよ。僕は基本的に特別なセッティングとかはあまりしないんだ。ただ、耐久性が必要となる部分やパフォーマンスを上げるために、トップクオリティのZETA RACINGパーツを選んでる。マシンのクオリティを上げることが、自分の走りのパフォーマンス向上にも繋がるからね。日本に来てから、今まで自分では使えなかったパーツも使わせてもらえていてとても嬉しいよ。ZETA RACINGにはまだまだ良いパーツがたくさんあるから、今後トライしてみたいと思ってる

インタビューを通して、ウィルソンからZETA RACINGを表す単語として「トップクオリティ」という言葉が何度も出てきました。これはZETA RACINGがこだわる質の良さが、ライディング、そしてライダーの信頼を築いている証拠。今回紹介した製品も参考に、ファクトリーライダーも認めるそのクオリティを、ぜひ実感してみてください!

  • この記事を書いた人

アニマルハウス

世界でも稀な「オフロードバイクで生きていく」会社アニマルハウス。林道ツーリング、モトクロス、エンデューロ、ラリー、みんな大好物です。

-バイク, パーツ, レース