ロードバイクでも、オフロードバイクでも、日本のバイクツーリングのメッカと言えば北海道ですよね。 夏になると、フェリーの予約争奪戦がはじまって、大洗港からいくのか、新潟港からいくのか、はたまた青森や大間からいくのか…そんな「北海道フリーク」の声が聞こえてきそうです。筆者も学生時代から北海道に通っていて、どのルートも体験済み。やっぱ冒険好きには、大間ですよね。

真ん中のスマホに映されているのがコマ図。英語ではロードブックといいます。レースのラリーでは、紙の巻物をマップケースと言うニッチな製品を使って巻き取りながら使いますが、今回はスマホにPDFをいれておけばOKの手軽さ。敷居の低さが、ノースアイランドラリーの嬉しいところです
ところで、コマ図というものをご存じですか? ダカールラリーなどで使用される由緒正しきラリー(※)のツールなのですが、このコマ図を辿る遊びが最近ちょっとしたブームになりつつあります。スポーツとしてのラリーではなく、コマ図を辿りながら主催者の用意した素晴らしいルートをツーリングする、というイベントです。今回、RIDE-HACKで参加したのは第4回目になる「ノースアイランドラリー」。第1回・2回はなんとあのサハリンに渡るイベント(!)だったのですが、第3回目から北海道をめぐるイベントになりました。
※スポーツとしてのラリーは、コマ図を見ながらタイムを競い合います
ツーリング用にカスタムしたセロー250なら、どこへでも
挑戦するのは、エンデューロ界隈ではよく知られたMC&ライダーの、通称楽(らく)さん。そして、バイクはRIDE-HACKでおなじみの連載「DIYメンテ de オフロードバイクが巧くなる!」でクランケとして登場するセロー250に、ツーリングカスタムを施してみました。
ツーリング仕様には、ぜひ欲しいのがスクリーンとハンドルガード。コマ図遊びのためにスマホをとりつけたい、という要望があり、ハンドル径とおなじパイプのステーを持つ便利なZETA製スクリーンを取り付けました。そして、定番のプロアーマーハンドガードに、冬でも寒さを軽減してくれるほどの大きさのスクードプロテクターを装着。完璧なハンドルまわりです。
品番:ZE70-1411
価格:¥18,700(税込)
品番 : ZE72-6001 (ブラック)
ZE72-6003 (チタンカラー)
価格 : ¥15,048(税込)
品番: ZE72-6151 (ブラック)
ZE72-6158 (ホワイト)
価格: ¥4,620(税込)
そして、このツーリングで楽さんから特に高評価だったのが、こちらのシートコンセプトの幅広シート。まさにツーリングのために生まれたもので、座面をスタンダードよりも拡げています。座面の広さこそ、おしりの痛みには正義なのだと痛感…!
シートコンセプト
コンフォートシートフォーム&カバーキット セロー250用
品番:42-0140-20-1000
定価:¥28,600 (税込)
積載系は、KAPPAブランドのバッグと、DRCのキャリアでまとめました。特にKAPPAのサイドバッグは使い勝手がとても優れていました。さっと上面から開閉できるので、カッパや工具などすぐに取り出したいものを入れやすいのです。
KAPPA
アルファ サイドバッグ ブラック
品番: AH202BK
価格: ¥18,480 (税込)
品番: WA404R
カラー: ブラック
価格: ¥12,650(税込)
DRC
品番:D60-10-321
価格:¥13,200(税込)
品番:D60-01-321
価格:¥9,680(税込)
ヤマハは、セロー250の最終モデルを売り切ってしまい、つまりはツーリングセローもいまでは手に入らなくなってしまいました。でも、こんな風にツーリング用にセロー250をカスタムすることができるのです。個々のパーツは、詳しく今度紹介しましょう!!
イベントスタートはルスツから
このラリーは、留寿都村の遊園地ルスツリゾートをスタート/ゴール地点としていて、このルスツを出発したら、4日間かけて北海道一円を回るのです。
特にタイムを競ったりするものではなく、ルールもないので、途中でどこに立ち寄ってもOK。コマ図から離れて観光しちゃう人も多いのです。こちらは、北海道ツーリングマニアなら御用達の、洞爺湖へ向かう途中で立ち寄ることができるきのこ王国。おいしいきのこ汁をいただいていきましょう!
美しい洞爺湖をながめながら…
RIDE-HACKセローは、ひたすら走ります。一日目は、支笏湖〜洞爺湖をめぐって、北広島市まで林道をまわりながら走るルートでした!