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このスペックで2万円切り!? エースヘルメットのコストパフォーマンスがすごい

ヘルメットを購入するとき、みなさんはどんな基準で選んでいますか? デザイン? 安全性? 価格も重要ですよね。人によって優先順位は違うでしょうが、だいたいこの3つがポイントとなると思います。DFGから新たに登場したエースヘルメットは、この3つの要素を高いレベルでバランスさせたコストパフォーマンスの高いオフロードヘルメットです。

DFG ACE ヘルメット 全4色 ¥19,800(税込み) / ¥22,000(税込み) 
https://dfgmoto.jp/category/helmet/

トレンドを取り入れたスタイル

まず触れておきたいのがデザイン。カッコ悪いヘルメットは被りたくないですよね。エースヘルメットはオフロードモデルらしい軽快で開放感のあるデザイン。ゴーグルの使用を前提としたモデルなので、開口部が大きく、前後に9箇所もの大型ベンチレーションを備えています。このベンチレーションは、ルックスだけでなく通気性も高いレベルで確保されているので、オンロードに比べて運動量が多く息が上がりやすいオフロード走行でも熱気がこもるのを防いでくれます。

オフロードヘルメットのアイコン的な存在であるバイザーも、スピード感を感じさせるもの。このバイザーが可動式となっているヘルメットもありますが、エースヘルメットはあえて固定式となっています。可動式のバイザーが下がってる状態で乗っているライダーを見かけることもありますが、これはカッコ悪く見えてしまうポイント。バイザーは跳ね上がってる状態がカッコいいので、一番見栄えのいい角度で固定してあるのです。

細かい部分ですが、ホワイトのカラーではフチのゴムや内装の外から見える部分も同色にされているのもこだわったポイントで、こういう細部もルックスに効いてくる箇所だったりします。もちろん、内装はすべて取り外して洗濯することが可能です。

オフロードでの安全性を重視

続いて安全性ですが、ヘルメットの安全性ってどうやって判断していますか? SNELLやJIS、ECEなどの規格に適合しているかは1つの判断基準になると思いますが、実際に転倒してその安全性を実感したことがある人は少ないでしょう。そこで、競技の中で多くの転倒を経験しているオフロードライダーにエースヘルメットをかぶってもらった上で、その感想とどんな基準でヘルメットを選んでいるのかを聞いてみました。お話しを聞いたのは、元モトクロスライダーで今はJNCC(ジャパン・ナショナル・クロスカントリー)に参戦し、2021、2022年にチャンピオンを獲得している馬場大貴選手です。

「エースヘルメットは、とても軽いのとフィット感がいいですね。自分の場合だとほっぺたの辺りにキツさを感じることが多いのですが、これは余裕がありました。ヘルメットで重視しているのは脳震盪を起こしにくいことです。レース中に脳震盪を起こすとレースが続けられないですし、パンチドランカーみたいに脳への悪影響も大きいので。僕自身競技中に脳震盪を起こしたことは何度もあって、最近ではMIPSという脳を保護する機構が着いたヘルメットを使っています。このヘルメットも、青いERTパッドが入っているので、脳震盪を防いでくれそうですね」(馬場選手)

多くの安全規格では”どれだけ強い衝撃に耐えられるか?”をテストしますが、脳震盪は実はもっと弱い衝撃で起こることが多いことがわかっています。そのため、近年のオフロードヘルメットではMIPSというライナーと内装がズレることで衝撃を吸収する機構を採用したものが増えてきました。地面に頭をぶつける際は直線的に衝突するのではなく、回転運動を伴ってぶつかることが多いので、その衝撃で脳が揺れてしまう=脳震盪を起こしてしまうんですね。MIPSは、そうした衝撃に対してライナーがズレることで脳を守るという機構です。

レース中に脳震盪を起こしてしまえば、ドクターストップがかかってしまったり、それでなくともすぐに立ち上がって再スタートすることができなかったりします。脳震盪を起こさないことは、オフロードレースを走るライダーにとっては重要な機能なのです。「自分はレースを走るわけではない」と思う方もいるかもしれませんが、脳震盪は”脳の外傷”なのでできる限り避ける必要があります。転倒する確率が高いオフロードを走るのであれば、弱い衝撃から脳を守る機構も重視すべきポイントでしょう。

エースヘルメットに採用されるERT(ENERGY REDUCTION TECHNOLOGY)とは、直訳すれば「エネルギー軽減技術」。ヘルメット内装の内側に、衝撃吸収に特化したポリマー素材のパッドを挟み込むことで、脳への弱い衝撃も吸収する特許技術です。

ヘルメット内装の発泡素材は、強い衝撃(300Gくらいの加速度)に対して変形することでエネルギーを分散しますが、弱い衝撃(100G程度の加速度)では変形しずらく衝突エネルギーを分散できません。そこにERTパッドを追加することで、強い衝撃と弱い衝撃どちらにも対応できるようになるのです。世界的な第三者試験機関によるテストでも、発泡素材とERTを組み合わせることで、回転衝撃が21%、線形衝撃が5.5%軽減できるという結果が得られています。

圧倒的なコストパフォーマンスを実現

オフロードヘルメットらしいデザインと、衝撃を吸収する安全性を備えながら、エースヘルメットは19,800円(税込)という買いやすい価格を実現しています。この価格であれば、これからオフロード用品を揃えようという人にも負担が小さいはず。オンロード用のヘルメットは持っていて、2個目にオフロード用を買おうという人にもハードルが下がるのではないでしょうか。

馬場選手の話にも出ていた重量はMサイズまでは1350gで、Lサイズ以上は1500g(ともに±50g)。輸入物のヘルメットにはもっと軽いものも存在しますが、国産品の中ではかなり軽い方なので凹凸の多い道を走っても疲労を抑えてくれるはずです。海外ブランドのヘルメットは、日本人の頭のかたちに合わないものもあったりしますが、そうした心配もいりません。

細かい部分では、メガネのツルが当たる部分のパッドを余裕のある設計にしているので、メガネユーザーにも安心してかぶってもらえる作り。インカム用のスピーカーホールやコードを通すための穴も設けているので、ツーリングでインカムを使いたいライダーにも配慮しています。

デザインと安全性、機能を抜かりなく揃え、高いコストパフォーマンスを実現しているエースヘルメット。気になった人は、ぜひお店で一度手にとってみてください。

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アニマルハウス

世界でも稀な「オフロードバイクで生きていく」会社アニマルハウス。林道ツーリング、モトクロス、エンデューロ、ラリー、みんな大好物です。

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