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今、もっとも輝いている日本人 モトクロスライダー、下田丈 愛用の“SCOTT プロスペクト”ゴーグルを探る

オリンピックで世界に通用する日本人アスリートが注目を浴びていますね! 大坂なおみ、八村塁、久保建英…この原稿を書いてる最中に堀米雄斗がスケートボードで金メダルを獲得しました。堀米は、15歳で渡米しアメリカを拠点にスケートボードで活躍しているのですが、オフロードバイクにもそんなライダーがいます。下田丈、現19歳。今年、日本人初のスーパークロス250クラス初優勝を遂げた若き侍です。下田が今年から使っているゴーグルこそ、SCOTTの最上級モデル「プロスペクト」なんですよ。

オフロードバイクには、欠かせないアイウエア「ゴーグル」は、他のギアと同じように年々進化を遂げてきました。特に、ゴーグルの老舗たるSCOTTだからこそ、信頼度は一際高いのです。

SCOTT

プロスペクト ゴーグル

品番:272821-1007279

価格:¥14,850 (税込)

カラー : ブラック/ホワイト/グリーンクロームレンズ等

 

昨今のモトクロス用ゴーグルのトレンドをしっかり抑えているにもかかわらず、ハイエンドのゴーグルとしてはかなりお手頃価格なのもポイント。3年連続でエンデューロの世界大会「ISDE」モデルが発売されているのもオイシイです。

クロームレンズが付属するのですが、こちらボディの色によって付属するレンズの色が決まっているので、本格的に選びたいあなたは、レンズの色から選ぶのもいいでしょう! カッコマンは、カッコイイカラーリングを選ぶのが吉です。

 

ビッグボディがモノを言う。広い視界こそ正義!

このプロスペクトですが、発売当初話題になったのは、そのデカさでした。ゴーグルといえば、ヘルメットの開口部にはまらなければいけないため、遠慮がちな大きさのものがおおかったところに、どーんと大きなボディで登場。当たり前の話ですが、ボディが大きいと言うことは視界が広くて安全なのです。

さらに言うと、ボディが大きいと言うことは、ゴーグルと顔の間の空間が大きく、外部空気との温度差を緩和してくれるため、曇りづらいっていうメリットもあります。いまは、このビッグボディはゴーグル界のトレンドと言えるでしょう。

さらに言うと、ビッグボディだとロールオフの幅も大きくとれるという利点がありますね。コンベンショナルなロールオフは、45mm。プロスペクトのロールオフは50mmなんです。ロールオフというのは、泥がついたゴーグルの視界を確保するために、巻き取り式でフィルムを左右にスライドさせるシステム。あまりにひどいマディ走行時、あるいはフィルムを剥がして投げ捨てる「ティアオフ」が環境保護のためのルールで使えないクロスカントリーレースで使います。

ハイエンドだけに許されたスペシャルな仕様

まず言えるのは、スポンジフォームのクオリティが素晴らしいこと。「ノースウェット3レイヤーモールドフェイスフォーム」と名付けられていますが、肌に触れる部分の気持ちよさといったら高級なファブリックのようです。ふわっとしていて、装着してすぐにわかる高級感があります。これは、レースだけでなくツーリングや、普段使いでもしっかりわかりやすい特徴だと言えるでしょう。かといって感触だけで無く、汗をしっかり吸い取ってくれるという機能面も優れています。

左は、SCOTTのフューリー、右がプロスペクト。ボディが同じなんですが、こんなにスポンジフォームの質が違うんです。フューリーでも全然満足してたんですが、プロスペクトの汗の吸収率はほんとすごい。真夏に使うと、すごくわかりやすいです。

鼻部分のへこみも、プロスペクトだけの特徴。小鼻を押さえつけないようになっていて、心拍数220を越えることもあるというモトクロスの激しい呼吸を妨げず、スポーツ性能を高めているというわけです。もちろん、顔へのフィット感のよさは言うまでも無し。

アウトリガーと呼ばれる、ゴーグルのバンド留めもプロスペクトだけの特徴。より外側からゴーグルを顔側に引っ張ることで、顔にかかる圧力を分散してくれます。つまり、フィット感が高くなるんですね。アウトリガーがついているゴーグルは、見た目にもカッコイイ。威張れます(笑)。

ロールオフの凄さ

前述したロールオフは、別売(スコット WFS50 ロールオフキット プロスペクト/フューリー ¥11,000)あるいはロールオフが最初からセットされたプロスペクト(スコット プロスペクト WFS ゴーグル ¥19,800)が販売されています。

中身は、わりと単純。トイレットペーパーの芯よろしく、フィルムの芯が入っていて、これにフィルムを巻き取らせるのです。

アウトリガーの内側にすっと入る設計ですね。

極悪なマディのときには、ロールオフの上からティアオフをつけることも。

豊富なオプション類

そして、プロスペクトは様々なコンディションに対応するための、オプションが魅力です。このあたりの「かゆいところに手が届く感」は、ゴーグルの老舗ならでは。

まずは、クロームレンズ。レンズの色って、意味があるんですがクロームレンズの場合は、そのレンズが白から省いた色と同じになります。光の三原色って覚えてますか? レッド、グリーン、ブルー。この3原色を混ぜると白になるんです。つまり、上のイエロークロームの場合は、イエローを省くのでブルーと同じ。内側からみても、ブルーになります。

https://www.hisour.com/ja/rgb-color-model-24867/より引用

つまり、クロームレンズは…

 

クローム→効果で顕すと

オレンジ→スカイブルー 曇天やウッズで見やすい

ピンク→グリーン(イエローに近い) 薄暮やウッズ

ブルー→イエロー 薄暮やウッズ

スカイブルー→オレンジ、アンバー 晴天時 

グリーン→ピンク コントラストを高め、明るさ確保

イエロー→ブルー コントラストを高め、明るさ抑える

 

といったかんじですね。とはいうものの、クロームの効果で、通常のカラーレンズよりまぶしさを抑える効果があります。シルバーや、ダークグレイは、色の効果はなくまぶしさを単におさえてくれるものです。

ロールオフ用のレンズとして、アンチスティック ダブル レンズ。より曇りづらく、ロールオフが水分ではりつくのを抑えてくれます。

WFS50 アンチスティックグリッド。こちらも、ロールオフの張り付き防止グッズ。

 

最適なゴーグルとは何か

ゴーグルは、スポーツとしてのオフロードバイク専用と考えても良いのかもしれません。現代では、シールドがついているオフロードヘルメットも売っているので、林道ツーリングにはこちらのほうが快適でしょう。

ただ、それでも、オフロードヘルメットにゴーグルをするのがカッコイイんだ! その気持ちよくわかります。だからこそ、公道を走る人には、このプロスペクトをおすすめしたい。だって、長くても(ラリーはさておき)3時間のレ−スよりも、ツーリングや普段の通勤に使用するほうが、よっぽど過酷なのだから。プロスペクトの場合、ボディが大きいのでツーリング中の雨でもゴーグルとヘルメットの間から、雨が降りそそいで痛いなんてことも少なくなります。いつまでも心地良いスポンジフォームは、ツーリングの長時間でもコンフォートな環境を作り出してくれます。視界の広さは、公道でも安全性能に一役買いますよね。

 

レースをする人なら、逆に他の選択肢もあるかもしれません。特にエンデューロ系の場合、最低3つはゴーグルを用意しておきたいもの。さらに、ロールオフやレンズなどのアイテムは、その3つで共用できることが望ましいですよね。予算がなければ、プロスペクトからアウトリガーを取り除き、スポンジフォームをダウングレードしたシンプルな「フューリー」もナイスチョイスになるでしょう。

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  • この記事を書いた人

アニマルハウス

世界でも稀な「オフロードバイクで生きていく」会社アニマルハウス。林道ツーリング、モトクロス、エンデューロ、ラリー、みんな大好物です。

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