CT125ハンターカブが、東京モーターショーにコンセプトモデルとしてお目見えしたとき、あまりにもその姿が旧ハンターカブをうまく踏襲していて、とんでもない人気に包まれました。その一つが、うまーくまとめられたアップマフラー。しかし、市販車としてお目見えしたCT125は、ちょっとマフラーが長めでした。もうちょっと、見た目をなんとかしたい、そんな声にお応えする一本が、デルタブランドのバレル4。
DELTA
品番 : DL30-5107
適合 : CT125 '20~
価格 : ¥50,600(税込)
音量 : 近接排気騒音:85db / 加速走行騒音:79db
重量 : 3.14 kg (付属品を含む)
オフロードの標準的マフラーが、CTに登場
デルタのバレル4といえば、XR250があった時代から脈々と続いているエキゾーストブランド。今では少なくなってしまったオフロード専門のマフラーです。エンデューロなどにも使用されるほど、その性能や軽さは折り紙付きで、いまやオフロード用マフラーのスタンダードとも言える逸品。
元来CC110クロスカブがアンダーマフラーだったことから、これをアップにしたいということもあって、デルタブランドのバレル4-sミニがヒット。今回あらたにラインナップされたCT125用のバレル4-sミニは、このクロスカブ用を踏襲したモノになりました。
エンドパワー、伸び感に大きなアドバンテージ
のほほんとしたスタイルのCT125ですが、その本来のエンジン特性も非常にのほほんとしたものです。荷物をたくさん積むことや、不整地での走りやすさを考えて、低中速に思い切り振り分けたトルク特性。開け口のトルクに、ちょっとびっくりするのですが、伸び感はあまり感じないのです。これは、昨今のホンダ車に多くみられる傾向。たとえばCRF450Lもこういうエンジン特性でした。昔と違って、マッピングでおもいきり特性を変化させることができるため、FIならではの個性のある走りごたえになるのです。
ただ、その反面「伸び感は、やはりほしい」という声があるのも事実。CT125はスタンダードのままだと、スポーツ走行というよりは、見た目通りのユーティリティ重視のマシンなんですね。
そこで…バレル管をいれてみると、実に小気味よく走るようになりました! 公式発表されれているパワーチェックをみても一目瞭然。高回転域の伸びのよさや、軽快感はスタンダードだとCC110クロスカブのほうが上回っていたのですが、バレル管を装着するとCC110以上にスポーツできるカブに仕上がりました。特に、まわしていくとパワーが落ち込むところがスタンダードではあったんですが、バレル管だとその域からぐーっとパワーがのってくるのを感じます。バイクってこういうもんだよね、って思えます。かといって、扱いづらいようなことは皆無。誰にだって、体感できる心地よさでしょう。
スタンダードが実測4.8kgのなか、バレル管は3.14kgという軽さを達成しており、横方向への運動性能、ギャップなどでの振られ感も、かなり良好です。林道を走ってみても、相当その素性の良さにびっくりさせられるほど。
最も効果を感じるのは、スタンダード時にすこし丸みを帯びていた、スロットルの開け口のトルクフィーリングです。ぼけた感触というか、オブラートにつつまれた感触があったのですが、ヌケの良さからくるレスポンスの良さと、少し角張った小気味の良い開け口を手に入れることができました。この感触は、普段の街乗りでもしょっちゅう感じられる領域なので、満足感も非常に高いですね。ちょっと別のバイクになったフィーリングがあります。
キレイに仕立て上げられた細部
装着すると、CT125ハンターカブの精悍さ、そしてかわいさがアップするのは間違いありません。純正マフラーにくらべて、しっかり直線をえがくスタイリッシュなシルエット、デザイン性の高いヒートガードが素直に美しい!
社外品は、このエキゾーストパイプ部分で管長を稼いでいるモノも多いのですが、バレル管は純正とほぼ同形状。しっかり触媒も装着されており、環境性能も確保されていますね。
砲弾型のサイレンサーは、おなじみの形状。太さのバランスも、ばっちり。美しいヘアライン仕上げ。
近接排気騒音:85db / 加速走行騒音:79dbで、JMCA政府認証を取得。パタパタという小気味の良いエキゾーストノートは、決してうるさくなく近所で噂バナシになるようなこともないでしょう。