ツーリング バイク

東京からわずか2時間の大冒険! 氷上、ワカサギ釣りツーリング

釣り好きじゃなくても、なんとなくワカサギ釣りって言えば、湖上の分厚い氷に穴をあけて、その穴から釣る光景を想像できますよね。実際、冬の湖では大人気のアクティビティなんですが、以外とその敷居は低くありません。なんせ、凍っている湖をまずは探さなくてはならないし、関東近辺ではなかなか無いんですよね。

赤城大沼を目指す、日帰りショートツーリング

というわけで、探してみました、氷上ワカサギ釣りが楽しめるところ。群馬は、赤城山頂付近の赤城大沼です。赤城と言えば、漫画イニシャルDの聖地だったりもします。つまりは走り屋御用達の峠道でもあるわけですが、バイクにとってみれば楽しいツーリングルートだとも言えますね。標高は1310m。天気の情報をしらべてみると、そこまで雪はなさそう。

降雪地帯であれば、タイヤにスパイクを打ち込んで走る方法もあります。でも、これは積雪がない地域で走ると違法。というわけで、今回はオフロードタイヤで挑戦です。

すでに「暖かいのに、動きやすい。冬のオフロードバイク用装備は、進化していました!!」で紹介済ですが、二輪二足で走ることでバイクは雪上もなんとかクリアできます。もちろんこれはスキルも必要だし、路面の状況にもよりますね。とりあえず行ってみますか!

赤城山の大鳥居をくぐっていざ!

思ったより、積もってるけど、日本の観光用道路はちゃんと除雪されてる…はず?

赤城のワインディングを楽しみながら、どんどん大沼を目指します。だいたい8割方のぼりきったくらいでこんなかんじ。除雪されていて、この先も安泰だなと思っていたんです。

お、少し車線に凍結がかかりはじめましたね。注意しないと、転倒しそう!

無理は禁物ですが、この程度なら二輪はスキルでカバーできますよね、そうですよね。

うむ?

おおお…完全にアウトでした。北海道のほうじゃ、オフロードタイヤにサイプ(切り込み)をいれてスタッドレスにしたりするそうですが、そんなのも通用しそうにないですね。てか、雪っていうよりアイスバーン。全面アイスバーン。バーン。え? でも記事のメインカットでは湖ついてましたよねって?

文明には利器があります。用意周到と言ってもらいたいですね!

しっかり、セローでワカサギ用釣り竿を運んできたことだけでも、ほめてやってください(泣)

DRC
フィッシングロッドホルダー
¥5,500(セロー250用)

竿のグリップ径30mmまで対応。編集部のバイクには、CT125ハンターカブにもついているんですが、本命はセローですよ。都内で釣りにいこうと思ったら、たいてい首都高のりたいじゃないですか。遠方いこうと思ったら、高速のりたいし。

湖に、バイクで来たぞ風。途中であきらめてクルマで運びました。ごめんなさい。ワカサギ釣りのロッド(今回は、ジャッカル製エッグアーム「wakasagy」をもっていきました)は、ロッドホルダーとの相性も抜群ですね。ルアーロッドだと、仕舞い寸法で150cmほどあったりするものもあるので、バイクの積載に関する法律を違反(最高2m)してしまうことも。ワカサギ釣りとセローは相性がいいです、たぶん。

めっちゃ準備がしんどいじゃん、ワカサギ釣り…

というわけで、バイクのことはわすれてここからはワカサギ釣りのレポートです(笑)。

大沼では、道具一式を借りれる宿がたくさんあって、ぶっちゃけ手ぶらでも来れます。こんな感じで、ソリがついた専用テントを引っ張っていくんですねー。テントは4人用が4500円、釣り竿は1000円でした! バイクで来たんですが、併走してもらっていたトランポには家族が乗っていたので、ここからの写真は家族も登場します、ハイ。

湖上。遠くに見えるのが、ワカサギ釣り野郎たちの群れです。あとから知ったんだけど、彼らは魚探を持っているから、あの下にちゃんと魚群がいるんだそうですよ。雪、めっちゃ深いから、ソリひっぱるだけで一苦労。ぜーはー言いながら、早々に群れに合流するのは諦めました!!

で、よくテレビなんかで見る、氷の穴開け! 借りたドリルでゴリゴリ掘るんですが…

ぶっちゃけめっちゃ辛い。筋トレが趣味なのに、次の日筋肉痛になるくらい辛い。

ほらめっちゃ深いでしょ。正直に言うと、一穴30分くらいかかりました。ぜーはーぜーはー

穴が空いたら、水面に浮かぶ雪・氷をざるで掬いだして…

いよいよテントにインです!

めっちゃ難しいじゃん、ワカサギ釣り…

まずもってね…ワカサギちゃんが小さいもんですから、針と餌がミクロサイズなんですよ。白サシといううじ虫ぽい餌は、イソメになれてきた子供達も触れないかんじの気持ちわるさだし。

お約束の、穴釣り。わりと高揚感があるんですが…

誰がやってもあたりが…

まったく…

きませんねー。見えますか? 後ろで飽きちゃった子供達が!

残念ながら、魚入れのカゴにワカサギが入ることはありませんでした! いわゆるBOSEです。仕方が無いので、次は氷に穴をあけなくていいボートからのワカサギ釣りでリベンジを誓います。

帰りはダイヤモンドダスト。いや、これセローじゃ無理でしょ…。

※編集部は、アフリカツインで正月の宗谷岬までツーリングした経験があり、雪には少し慣れています。それでも、途中でこれはあかんと思ってトランポにのせました。雪中ツーリングは、コアなアドベンチャー遊びではあるのですが、同時に危険をともなうもの。みなさまにおすすめすべきものではありません。氷上ワカサギ釣りにバイクで出かけたくなっても、自分の経験値と相談し、できればトランポと一緒にいきましょう。いや、そうじゃない。氷上じゃなくても釣れるとこいっぱいありますよ!

  • この記事を書いた人

アニマルハウス

世界でも稀な「オフロードバイクで生きていく」会社アニマルハウス。林道ツーリング、モトクロス、エンデューロ、ラリー、みんな大好物です。

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