ボスのひょんな一言『SSTRにカブで出場して、しかもオール下道で完走したら面白いよね!』から始まったこの企画、ダートフリークのカブ主とツーリングライダーを集めてSSTR2021に挑戦してきましたよ。
目次
SSTRとは?
SSTRはサンライズ・サンセット・ツーリング・ラリーの略称で、基本ルールは日の出とともに自分で定めた日本列島の東海岸から出走して、日没までに日本海の千里浜にゴールするという独創的なツーリングイベントなのです。 発案したのは世界的なオートバイ冒険家・風間深志さん。風間さんはパリ・ダカールラリー 日本人ライダー初出場、オートバイでエベレスト6005m 到達(ギネス世界記録)、オートバイで南極点・北極点到達など数々の偉業を成し遂げたスゴいお方。
でも、ラリーというと誰かと競い合うというレースイメージがありますよね?
SSTRは違うんです!順位の優劣をつけるものではなくて、ライダーが自身の旅のテーマに沿い、無事にゴールゲートを通過し、全国からが集ったライダー同士で交流を深めることを主な目的とした自己完結型のラリーなので、手軽に参加できるんです。
しかしっ、ただゴールするだけでは完走にならないのです!!
SSTRには4つのミッションがあり、全てクリアすることで晴れて完走になります。
ミッション
【その1】日本海の反対側の海岸から、日の出以降にスタート。
【その2】決められた「指定道の駅」の中から、1カ所以上に立ち寄る。
【その3】道の駅や高速道路のPA/SAに立ち寄り、立ち寄りポイントを10ポイント以上を獲得する。
【その4】石川県の「千里浜なぎさドライブウェイ」ゴール地点に、同日の日の入までに到着する。
要するに、自分自身でルートと立ち寄りポイントを決めて、ポイントを獲得しながら、決められた時間内にゴールするというもの。面白いですね~、ワクワクしますよね~
カブだからルートはすべて下道
社内で参加者を募ったところ、結構な人数が集まりましたよ。総勢10名が名乗りを上げ、スーパーカブ、クロスカブ、ハンターカブなどのカブシリーズでの参加者が半数を超える6名。それに加えてセローやトリッカー、テネレ700、CRF250Lでの参戦です。
ダートフリークの本拠地である愛知県瀬戸市から一番近い海の名古屋港を出発地点に設定。そこからグーグルマップで千里浜なぎさドライブウェイまでを調べてみると、なんとその距離『269㎞』時間にして『6時間』って。カブでそんな距離は走ったことないよ......しかも原付2種だから高速道路は使えない、オール下道しばり。ヤバい未知の世界に足を踏み入れてしまった......
名港海運前 から 千里浜なぎさドライブウェイ - Google マップ
集合場所である名古屋港に到着。このイベントではスマホを多用します。SSTR専用のマイページがあって、スタート地点の登録や、道の駅の立ち寄りポイントを、スマホでマイページにアクセスして報告するシステムになっています。マイページでスタート地点登録したり、みんなで雑談しながら日の出を待ちます。
朝日を拝んでいよいよ出発
だんだんと空が明るくなり始めたところでパシャリ。
その日の日没時間は17時25分。なんとか完走できることを祈って、いよいよ千里浜に向けて出発します!
まずは最初のチェックポイントとなる道の駅までは63㎞くらい。名古屋市の街なかを抜けて、岐阜県美濃方面まで一気に走り抜けて、道の駅『美濃にわか茶屋』を目指します。
チェックポイント① 道の駅『美濃にわか茶屋』(立ち寄りポイント2pt)
道の駅にはそれぞれオリジナルのスタンプが設置してあります。あらかじめ参加者に配布されているSSTRルールブックには、スタンプシートが用意されているので立ち寄った記念にハンコをポン!
次のチェックポイントとなる道の駅『白山文化の里長滝』までは65㎞くらい。 休憩も早々に切り上げて、さぁ~どんどん走りますよ~。
チェックポイント② 道の駅『白山文化の里長滝』(立ち寄りポイント2pt)
『白山文化の里長滝』は、白山文化博物館や清流長良川あゆバーク、長滝白山神社など見所いっぱいのいろんな施設が隣接しているかなり大きな道の駅。釣り好きの筆者としては、清流長良川鮎パークが興味をそそられます。鮎のつかみ取りや釣り堀体験などができるそう。だがしかし、我々には時間がないのです!日没までにゴールに到達しなければ完走できない! ってことで休憩もそこそこに次のチェックポイントとなる道の駅『大日岳』を目指します。
チェックポイント③ 道の駅『大日岳』(立ち寄りポイント2pt)
次は『白山文化の里長滝』から13㎞ほどいった近場の道の駅『大日岳』を経由して、立ち寄りポイントを稼ぎます♪
すぐにスタンプを押して、次のチェックポイントとなる道の駅『白川郷』までは約57㎞、まだまだ走りますよ~。
チェックポイント④ 道の駅『白川郷』(立ち寄りポイント2pt)
世界遺産・合掌造り集落で有名な道の駅『白川郷』に到着~!
名古屋港を出発して約170㎞。半分以上進んだところでやっとここまで来て、昼食。ちょっと長めの休憩をとって、再び次の道の駅へと走り出します。
次のチェックポイントとなる道の駅『井波』までは51㎞。
白川郷からはひたすら峠道を走り抜け、気持ちいいワイディングが続きます。
庄川の流れに沿ってはしる156号線の合掌大橋でパシャリ。エメラルドグリーンの川色がとても綺麗。
チェックポイント⑤ 道の駅『井波』(立ち寄りポイント3pt)
とうとう5つ目の道の駅『井波』に到着。ここはSSTRの『指定道の駅』に設定されているので、他のSSTRライダーもたくさん集結していました。
もうバイクだらけですねw こういう風景を見るとSSTRの人気の高さが良く分かります。
ここ井波町は彫刻産業盛んな街ということで木彫りのアート作品がところ狭しと飾られています。こんな大きなオートバイのオブジェを発見~。バイカーとしてはなんかちょっとうれしい♪
これで完走条件である『指定道の駅に一ヵ所以上立ち寄る』と『立ち寄りポイント10ポイント以上を獲得する』のミッションが完了! 最後のチェックポイント、ゴールである千里浜なぎさドライブウェイまであと50㎞ほど。 この時点で午後14:30くらい、何のトラブルもなければ十分間に合う時間帯。
あとは日没までにゴールするだけです!
とうとうゴールポイント『千里浜なぎさドライブウェイ』に到着
やっとのことで千里浜なぎさドライブウェイに到着です。
スタート時刻:05時08分ゴール時刻:16時20分走行距離:266㎞走行時間:11時間11分(途中の休憩を含む)
あとはゴールゲートを目指して全長約8キロメートルの砂浜道路を、みんな思い思いにダートを楽しみながら走ります。やっぱりみんな "ダートフリーク(オフロード好き)" なんですねw
やっぱ砂浜サイコ~!この感触は他では体験できませんよ~。
まとめ
いや~長い道のりでしたがカブでも全く問題なし!はじめは”こんな無謀なチャレンジ”と思っていましたが、完走してみるとむしろ小排気量のバイクの方が達成感もひとしお、楽しくツーリングできました!オフロード好きのライダーにとって夕日が沈む海をバックに走る砂浜は、長時間走り抜いた後のご褒美のような時間でしたよ。皆さんもぜひSSTRに参加してみてください。おすすめです!
あわせて読みたい関連記事
イトーKTでバイク借りてみた!~そしてSSTRへ~〈迷ってる人ほど試してほしいレンタルバイクのすすめ〉 - RIDE-HACK (dirtfreak.co.jp)