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DFGのあったかインナーが15年ぶりにモデルチェンジ!モトクロス専用たる所以に迫る

「冬は寒いからバイクはお休み」というライダーも多いと思いますが、モトクロスやエンデューロなど競技を中心に活動しているライダーにとって冬は次のシーズンに向けてスキルアップを目指す重要な練習期間です。

いくら運動して汗をかくと言ってもやっぱり冬は寒いし、体が硬くなって動きづらく、怪我に繋がってしまうリスクもあります。ただ防寒するだけなら何枚も重ね着をすればいいのですが、オフロードライディングでジャージの上からウインドブレイカーなどを羽織ってしまうと動きづらくなりますし、素材によっては体温が上がり過ぎて汗をかき、それが休憩時の汗冷えなどにつながるおそれがあります。

そこで近年では、冬場の練習に暖かいインナーを着用するのが定番となっています。DFGでは約15年ほど前に保温性・速乾性に優れたサーモライト生地を採用した冬用インナー「ネオフィットシャツ/パンツ」をリリースし、多くのライダーに愛用されてきました。

そして2023年、ついにこのあったかインナーが初のモデルチェンジを果たし「レーシングシャツ ウォーム」「レーシングパンツ ウォーム」として生まれ変わったのです。

DFG
レーシングシャツ ウォーム
¥8,800(税込)
サイズ:S、M、L、XL、XXL

レーシングパンツ ウォーム
¥10,450(税込)
サイズ:S、M、L、XL、XXL

DFGではこのインナーを「モトクロス専用インナー」として売り出しています。それでは、どういった部分が「モトクロス専用」なのか、この商品の開発を担当した倉知宗一郎さんに、お話を伺いました。

倉知宗一郎さんは前職を退職した後、商品開発に憧れて東京のデザイン学校を卒業。ダートフリークに入社して3年目になります。現在ではDFGブランドのインナー、プロテクター開発の担当として活躍中。

倉知さん
「まずシャツとパンツ共通で言えるのは、縫い目に対するこだわりです。モトクロスではインナーの上にプロテクターを装着するので、プロテクターと干渉しない位置、形状を考えました。チェストプロテクターやニーブレースなど複数種類のプロテクターをテストして、可能な限り干渉しない位置を割り出し、縫い目をフラットシーム(縫い目が平らで盛り上がらない縫い方)にすることで脱着時にも引っかかりにくく、破れにくいインナーができました。また、インナーウエアは体にしっかりフィットするため、縫い目の跡が肌に残りやすいのですが、これはフラットシームのため、肌への影響も最小限に抑えることができています」

「シャツは前モデルに比べて前腕部を20%太めに作っています。前モデルは一般の人に合わせて設計されていたため、体をしっかり鍛えているトップライダーや腕が太い人には少し窮屈だったのです。これによって前モデルよりも腕上がりしにくくなりました。また、首周りを夏モデルよりも太めに作りハイネックにすることで防寒機能を向上させています」

「パンツの方はお尻の下に3D立体成形のパッドを入れることで、激しいライディング時のシートからの突き上げや衝撃からお尻を守るようにしました。また、腰の両サイドにも別売りのプロテクションパッド(SAS-TECオプションパッド)を挿入できるポケットを装備しています。昨今はシートのグリップ性能が向上していることもあり、激しいライディングの中でインナーがズレてしまう可能性も考慮し、腰回りに結び紐を追加しました。インナー自体が持つフィット感と合わせて、より確実にズレない構造になっています」

「最後に素材ですが、工場から取り寄せた約10種類の生地をテストライダーである小島庸平選手にテストしてもらい、一番評価の高かった生地を採用しました。小島選手からは『素材がサラサラしていて前モデルよりも締め付け感が少なく、脱着が容易でした。シャツ、パンツ共に前モデルよりも暖かく、風通しも少なくて冬のライディングにはかなり良いと思います』という評価をいただいています」

素材はポリエステル88%、スパンデックス12%。スパンデックスは水着やタイツにも採用されており、伸縮性が高いことで知られています。

各所にシリコンプリントによる滑り止め加工が施されており、プロテクターやジャージのズレを予防しています。

夏用のクールインナーには寒色の、冬用のウォームインナーには暖色のロゴマークが追加されています。

倉知さんによると「一つのアイテムだけでなくDFGブランド全体の繋がりを考え、統一感のあるデザインを心がけました。パッケージも一新しましたので、ぜひ売り場でお手にとってみて下さい」とのこと。

せっかくコース使用料やガソリン代を使って練習に行っても、寒くて乗る時間が少なかったらもったいないですよね。DFGレーシングシャツ ウォーム/レーシングパンツ ウォームで防寒対策をしっかり行い、実のあるオフシーズンを送っちゃいましょう!

 

  • この記事を書いた人

アニマルハウス

世界でも稀な「オフロードバイクで生きていく」会社アニマルハウス。林道ツーリング、モトクロス、エンデューロ、ラリー、みんな大好物です。

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