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正解がないからこそ知っておきたい、自分に合ったグリップの見つけ方

みなさん、グリップのこだわりはありますか? オフロードバイク用のグリップはさまざまな種類が発売していますが、ではどれが正解なのでしょうか? グリップはステップやシートと同様に、身体が直にバイクと接する、とても大切なパーツの一つです。しかし、好みや乗り方、手の大きさなど個人差も大きく、一言で「これが一番いい」と言うことができません。それでも少しでも選ぶ基準がないとどれを試して良いかわからないと思いますので、ここではいくつかのグリップの特徴を解説しながら、グリップの選び方を考察してみます。

これがグリップのベーシック
マディでも有効なワッフル形状

まずはグリップの形状の違いです。グリップには大きく分けて2種類。ワッフル付きとワッフル無しがあります。まずはワッフル有りグリップの例とそのメリットを見てみましょう。

ZETA
レースグリップ
¥2,640(税込)
カラー:ブラック/グレー、レッド/グレー、オレンジ/グレー

こちらがZETAのレースグリップ。形状としては最も一般的と言えるのではないでしょうか。純正で装着されているものとほとんど同じで、グリップを握った時に指が当たる部分にワッフル(格子状の突起)が作られていて、滑りにくくなっています。これならグリップを力強く握らなくても繊細なスロットルワークができそうですね。

SCOTT
デュースグリップ
¥2,970(税込)
カラー:オレンジ/ブラック、グレー/ネオンイエロー、ブラック/ネオンレッド、グリーン/ブラック、ピンク/ブラック、グレー/ブルー、ブラック/グレー

そしてこちらがSCOTTのデュースグリップ。ワッフル形状なのは先ほどのレースグリップと同じですが、こちらはワッフルの格子が斜めに作られていて、ドアノブ握りをした時に指の形に添うようになっています。

このようなワッフル形状のグリップはマディのレースでもとても有効です。雨で濡れたグリップとグローブでも滑りづらく、万が一転倒してグリップが泥に埋まってしまったりしても、ワッフルをきっかけに操作することが可能です。

こちらがヤマハの純正グリップ。やはりワッフル形状ですね。純正グリップの操作感が好き、という声もよく聞きますが、純正は消耗が早く見た目も地味なため、交換する時に「他のグリップも試してみたい」と思う気持ちはとてもよくわかります。

ブロック形状のグリップは
コンパウンドと太さで選ぶ

では次にブロック形状のグリップを見てみましょう。

SCOTT
メロウグリップ
¥2,970(税込)
カラー:グレー/ネオンイエロー、ブラック/ネオンオレンジ、ネオンレッド/ブラック、ネオングリーン/ブラック、ブラック/ピンク、グレー/ブラック、ブルー/ホワイト

SCOTTのメロウグリップはブロック形状でも、独自のブロックパターンでグリップ力と振動吸収性を両立しています。柔らかいコンパウンドを使用しているため、マメはできにくいですが、グリップ自体が太めになってしまいます。一般的に太いグリップは握る手に余計な力が入りやすく、腕上がりしやすいという傾向があります。手の大きい男性や、腕上がりに悩まされたことのないライダーは試してみるといいでしょう。

odi
ローグ MXグリップ
¥2,530(税込)
カラー:ブラック/ブラック、ブラック/グレー、ブラック/レッド、ブラック/ブルー、ブラック/グリーン、ブラック/イエロー、ブラック/オレンジ、ブラック/ホワイト

ブロックの形状はさまざまで、SCOTTのメロウグリップに比べて大きいブロックパターンが衝撃を大幅に吸収します。やはりブロック形状のグリップは手のひらのマメ対策に良いようです。

ZETAのレースグリップ、SCOTTのデュース、メロウも、握る部分とベース部分でコンパウンドを変えており、振動対策と耐久性対策を両立させています。ただし、握る部分の柔らかいコンパウンドはどうしても減っていきますので、定期的に交換を行い、消耗する前に新品にすることをオススメします。

2021年、トップライダーの間で話題になった
究極のスリムグリップ

ZETA
ベースグリップ スリム
¥1,760(税込)
種類:クローズド、オープン

こちらはダイヤモンド形状が無数に集まることで構成されていてブロックもワッフルもないシンプルな形状。指に引っかかる突起こそありませんが、その分スリムなため、少ない力で繊細な操作が可能になります。女性ライダーなど、手の小さい人にもオススメできますね。ただし、細いグリップのデメリットとしては振動が手のひらに伝わりやすく、長時間のライディングで手のひらのマメができやすい傾向があります。手のひらのマメができにくいライダーや、頻繁にライディングすることでマメが固まって痛みを伴わないライダーには強くオススメできます。

実はJNCC2021年のシリーズチャンピオン、DBこと馬場大貴選手はこのグリップを愛用しています。

「僕は昔から細いグリップが好みで、このベースグリップに出会う前はワッフルのついたタイプを、ワッフルを切り落として使っていたんです。このベースグリップはとにかくスリムで操作感がよく、腕上がりもしにくいため、とても愛用しています。基本的に操作系はいつも同じものを使いたいので、レースによって変えたりはしないのですが、とてもマディな時には割り箸を固定して引っ掛かりを作ったりしています。このグリップはコンパウンドが硬いのか耐久性もありますが、僕の場合は半年に一回くらいの頻度で減る前に新品に交換していますね。

このグリップをベースに『ツーリング』と『ラリー』という二種類のフォームと組み合わせて使うタイプもリリースされていて、用途によって使い分けたりもできるので、さまざまなライダーの方に幅広くマッチすると思います。例えばスプリントレースなら『スリム』で、耐久レースなら『ラリー』、ツーリングなら『ツーリング』といった塩梅ですね」

と馬場選手。また、トライアルIASの野崎史高選手もこのグリップを愛用しているとか。

ZETA
ベースグリップ ツーリング
¥2,090

ZETA
ベースグリップ ラリー
¥2,420

その他、グリップにまつわるエトセトラ

ワイヤリングって必要なの?

自分で交換したグリップでライディングをした時に、グリップが回ってしまった経験はありませんか? いくらグリップボンドをつけて乾かしても、強い力で握ってしまうと、どうしてもボンドが剥がれてまわってしまうようになります。レース中にそんなことになったら目も当てられません。

そんな悲劇を未然に防いでくれるのが、ワイヤリングなんです。ツーリングやファンライドライダーならば「絶対やらないとダメ」というほどではありませんが、レースに出るような人であれば、「やっておいて損はない」と思いますよ。ちなみに多くのグリップにはワイヤーを巻くためのラインが予め作られているんですよ。

DRC
グリップワイヤー
¥198(税込)

ちなみにDRCから専用のグリップワイヤーも発売中。

交換が楽チンなロックオングリップってなに?

グリップの交換を自分でやったことのある人ならお分かりでしょうが、とても面倒くさいものです。スロットルチューブに固着したグリップを切り裂いて剥がす作業や、新しいグリップをバンドルバーに押し込む作業もとても力が要ります。特に初めて自分で作業する人は、1時間以上かかってしまう場合もあります。

そんな面倒くさいグリップ交換作業を、とても楽チンにしてくれるグリップがあるんです。

odi
エミッグ プロ V2 ロックオングリップ
¥5,170(税込)
カラー:ブラック/ブラック、ブルー/ホワイト、レッド/ホワイト、グラファイト/グレー、ブラック/ホワイト、ブラック/グリーン、ブラック/イエロー、グレー/オレンジ

スロットルチューブやカラーとグリップが一体となって販売されており、ただハンドルバーに差し込んでボルトで固定するだけでグリップ交換が終わってしまうというアイデア商品なんです。モトクロスのトップライダーなどはレースの度に新品のグリップに交換するほど交換頻度が高いグリップ。グリップ単体の商品よりは少し価格は高いですが、この楽さは一度覚えたらやめられません!

これならワイヤリングも不要ですね。

グリップドーナツってつけた方がいいの?

グリップの根本側にドーナツ状のスポンジの輪っかを装着している人を見たことはありませんか? これは親指や人差し指がグリップの端の鍔に擦れて痛くなってしまうのを防ぐアイテムです。自分の体型やフォームとハンドルの長さが合っていなかったりすると、起きやすいですね。

答えはシンプル。親指や人差し指の痛みに悩んだら装着してみてはいかがでしょうか?

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  • この記事を書いた人

アニマルハウス

世界でも稀な「オフロードバイクで生きていく」会社アニマルハウス。林道ツーリング、モトクロス、エンデューロ、ラリー、みんな大好物です。

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