バイク ライディングギア

オフロードを安全に楽しむために、自分に合ったプロテクターの選び方

オフロードライディングを安全に楽しむために欠かせないプロテクター。FOXのラインナップを元にそれぞれのタイプの特徴や、選び方のポイントを解説します

プロテクターの着用はバイクを安全に楽しむ手段の1つ。公道を走るバイクの運転者に対しては、公益財団法人「交通事故総合分析センター」が2013年に提出したレポート結果をもとに、胸部プロテクターの装着が推奨され、今では装着することが一般的となっています。これはモトクロスなど競技の世界も同様。実際に全日本モトクロス選手権では2022年からプロテクターの装備が義務化され、その重要性が改めて叫ばれています。

そこで、今回はFOXの商品5種類を参考にプロテクターの選び方をご紹介! アウタータイプ、インナータイプ、厚みの違いによるライディング時の着用感、3つのポイントから見ていきます。

なぜプロテクターをつけるの?

そもそもプロテクターを装備すべき理由は何かというと、怪我のリスクを抑えるため。転倒時にハンドルが胸に当たったり、走行中に飛んでくる石によってダメージを受けるなど、オフロードバイクは怪我につながるリスクが多くあります。ヘルメットで頭を守るのが当たり前なように、プロテクターは上半身を守るための必須アイテムなのです。

とはいえ、動きやすさを重視したいライダーにとってはプロテクターの着用がライディングの邪魔になることも。安全にオフロードバイクを楽しむには、ライディングスタイルに合わせたプロテクター選びが大切になってきます。

安心感の高いアウタータイプ

プロテクターはウエアの上から着るアウタータイプとウエアの下に着るインナータイプの2種類があります。アウターとして着用するプロテクターはガードする範囲が広め。肩や肘までプロテクターがついているため、プロテクターによる安心感が高いと言えるでしょう。また、ウエアの上から着る分、肌との摩擦も少なくなります。

FOX

ラプター ベスト CEタイプ

¥ 40,700(税込)

カラー:ブラック/ホワイト

サイズ:S/M、L/XL

FOXのプロテクターの中で保護範囲が一番広い「ラプター ベスト CEタイプ」。プロテクターは胸部に加え、肩/二の腕/脇腹/腰と、上半身全体を保護するため、走行時の安心感は抜群です。

また、バックルで簡単に着脱が可能。走行時以外はプロテクターを外していたいという方は、脱ぎ着のしやすさもしっかりチェックしておくと良いですよ。さらに、肩と二の腕部分のプロテクターは調節/取り外しが可能。ライディングや好みに合わせて変更できる汎用性の高さも見ておくとプロテクターを最大限活用することができます。

FOX

R3 ルーストデフレクター

¥18,150(税込)

カラー:ブラック

サイズ:S/M、L/XL

先程の「ラプター ベスト CEタイプ」よりも軽量かつ薄型。インナーとしても着用可能なプロテクターです。プロテクターは胸と背中、肩に装備。薄型のため動きやすくなっています。フィット感は高めですが、チェスト部分は立体的で飛び石や転倒時の衝撃を吸収してくれる安心感があります。

密着度が高くなるとムレが気になるところ。同製品は全面にパンチング加工がされているため、着用時の通気性を持たせています。通気孔の穴の大きさや配置を見て、自分の求める通気性を判断しましょう。

FOX

レースフレーム ルースト

¥20,900(税込)

カラー:ブラック

サイズ:S/M、L/XL

こちらは軽さと薄さを重視したタイプ。アウターとインナーどちらでも使用可能となっています。保護範囲は狭くなりますが、ライディング時の動きやすさは抜群です。

プロテクターシェルが複数に分かれていることでライダーの身体の動きに追従。ライディング中も気にならない、高いフィット感が特徴的です。

動きやすさ重視のインナータイプ

一方、インナータイプはジャージ下に着用することを前提に作られています。そのためジャージを着た時の着心地を考慮し、薄さを重視した仕様に。身体に密着した状態で着用するため、ライディング時の動きを邪魔しないよう身体へのフィット感を追求しています。

また、プロテクターによってジャージのシルエットが変わってきます。プロテクターの着用感をあえて出したり、なるべく消したりなど、見た目も選択時の軸となるでしょう。

FOX

R3 ルーストデフレクター

¥18,150(税込)

カラー:ブラック

サイズ:S/M、L/XL

アウタータイプとしても紹介した「R3 ルーストデフレクター」はインナータイプの中で一番厚みがあります。見た目に注目すると、肩のプロテクターと厚みによってウエアが少し突っ張ったように見えますね。

FOX

レースフレーム ルースト

¥20,900(税込)

カラー:ブラック

サイズ:S/M、L/XL

「レースフレーム ルースト」は薄型で身体への密着度が高いため、インナーとして着用してもプロテクターの存在感があまり目立ちません。スリムな見た目を好む方におすすめです。

FOX

レースサブフレーム

¥20,790(税込)

カラー:ブラック

サイズ:S/M、L/XL

「レースサブフレーム」はジャージの下に着用することを想定して作られたモデル。プロテクターは胸部と背中部分のみに装備され、インナータイプとして一番スリムなデザインになっています。

胸部と背中部分のプロテクタープレートは画像のように手の力で曲がるほどとてもしなやか。実際にプロテクターを試着する機会があれば、プロテクターの固さだけでなくしなやかさにも注目すると、選択する際の参考になるでしょう。

FOX

ベース フレーム プロ D3O ベスト

¥40,700(税込)

カラー:ブラック

サイズ:S、M、L、XL

「ベース フレーム プロ D3Oベスト」はこれまで紹介してきたプロテクターとは異なり、インナーシャツとプロテクターが一体となったタイプ。胸と背中にオレンジ色の衝撃吸収素材「D3Oアーマー」が配置されており、転倒時の衝撃を吸収・分散します。着用画像ではインナーの上からプロテクターを着ていますが、インナーとプロテクターの境目がわからないほど密着度が高く、プロテクターの固さを感じない着心地の良さがあります。

衝撃吸収素材「D3Oアーマー」は柔らかく、写真のように手で潰せてしまいます。ベストの生地も伸縮性のあるストレッチ素材で身体にピッタリとフィット。プロテクターは付けたいけど、固い付け心地は好みではないという方にオススメです。

ライディング時の着用感

実際にライディング時の付け心地や見た目はどうでしょうか。シッティングの姿勢で見てみると、脇腹のプロテクターの有無や厚みによる着用感の違いが見えてきます。また、実際に店舗等で試着をする時は、プロテクターを着用したままライディングフォームをとってみるとライディング時の着心地を感じることができますよ。

ラプター ベスト CEタイプ

保護範囲が一番広い「ラプター ベスト CEタイプ」は、脇腹までプロテクターがあることで動きにくさを感じそうですが、実際にシッティングの姿勢を取ってみると腕が動く範囲に干渉していないことがわかります。

R3 ルーストデフレクター

薄型のため身体へのフィット感が見られます。肩のプロテクターが少し浮いてしまう場合は、ストラップで調節が可能となっています。

レースフレーム ルースト

複数のプロテクターシェルによって胸部や背中部分、婉曲している肩部分もしっかりとフィットしていることがわかります。密着しすぎるため締め付け感を感じやすくなりますが、激しい動きをするなかでもフィット感と動きやすさがあります。

レースサブフレーム

ウエアの下に着用している分ジャージに張りが見られますが、ピッタリとした着用感でライディング時にプロテクターがバタつく心配もありません。

ベース フレーム プロ D30 ベスト

胸部や腰回りに注目するとプロテクターの存在感が一番わかりにくくなっています。密着感が高い分一番素肌に近いような、着心地の軽さがあります。

ひとことでプロテクターと言っても、インナータイプ/アウタータイプ、肩あり/肩なし、薄い/厚いなど、種類によってその特徴は様々。保護されている安心感を感じたいか、フィット感が欲しいかなど、自分の好みに合ったプロテクターをぜひ選んでみてください。

  • この記事を書いた人

アニマルハウス

世界でも稀な「オフロードバイクで生きていく」会社アニマルハウス。林道ツーリング、モトクロス、エンデューロ、ラリー、みんな大好物です。

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