ライドハック編集部伊澤がタイヤ交換に挑戦。ダートフリークで取り扱う製品を使ってどれだけ楽に作業できるのか……?!
ある日、筆者ことライドハック編集部伊澤は悩まされていました。
「レースに向けてタイヤ交換をしないといけない……」
なぜこんなにも憂鬱になっているかというと、筆者はタイヤ交換初心者で、初めて自分でタイヤ交換をした日は前後交換し終わるまでに6時間以上かかった苦い思い出があります。あの辛さを2度も味わいたくない……と悩んでいると、稲垣編集長が「ダートフリークの製品を使えば楽勝だよ!」と教えてくれました。ということで、今回はダートフリークで扱うタイヤ交換用アイテムを駆使して作業に挑みました。
リアホイールを外す
まずはリアホイールを外します。ここで早速登場するアイテムは「DRC PROタイヤレバー レンチ付」です。片側がタイヤレバー、もう片方がメガネレンチになっていて、これ一本で2つの役割を果たす優れものです。コンパクトに収納したい方やなるべく荷物を少なくしたいツーリング時の携帯用におすすめです。
アクスルシャフトを抜き、リアホイールを取り外すことに成功。ここまでは難しいこともなく順調です。
ビードを落とす
次にホイールからタイヤを外すためにビードを落としていきます。ここで使うのが「UNIT E1410 ムースチェンジャー」です。なお、今回はムースを使っている編集部員ものをお借りして代用しましたが、本来は「UNIT E1220 タイヤチェンジャー ビードブレーカー付」や「UNIT E1226 タイヤチェンジャー プロ」が最適なアイテムです。ダートフリークではタイヤチェンジャー5つ以上の種類を取り扱っているため、用途や目的に合わせたものが見つかるはず。ぜひチェックしてみてください。
【ご注意】
UNIT E1410 ムースチェンジャーは、本来タイヤサイズ:18インチ~21インチまでの商品になります。
チェンジャーは身長159cmの筆者の膝くらいの高さで、地面にタイヤを置いて作業するよりも腰が痛くならず、高すぎないため力がかけやすいです。ビード落としがついているのも大きな魅力です。チューブの空気を抜いた後、ビードを落としていきます。初めてタイヤ交換をした際はまずここで力をうまくかけられず苦戦していたのですが、この製品はビード落としのハンドルが長いため、てこの原理で楽に力をかけることができました。
楽勝すぎて指一本でもいけちゃうかも! とテンションが上がります。
タイヤを外していく
ビードを落としたら、いよいよタイヤを外していきます。ここで使用するのは「DRC タイヤレバー」と「DRC プロタイヤレバー」です。
DRC タイヤレバーは長さ400mmのロングタイプなので力を入れやすく、特に硬さのあるタイヤを交換する時に最適です。また、DRC プロタイヤレバーはスプーン部分が幅広く、タイヤの脱着がしやすい角度で作られています。持ち手のグリップ部分が握りやすいのもポイントです。長さは260mmと230mmの2タイプがあり、今回は前者を使っていきます。
レバーを差し込む部分とは反対側を足または膝で押さえつつ、地道にめくっていきます。こちらも初回でかなり苦戦した作業で、正直やりたくないよう……とメンタルは落ち込み気味でしたが、タイヤチェンジャーの高さやレバーの長さ・握りやすさの効果がかなり大きく、前回よりも楽に作業を進めることができました。
片側1周まわすことができたところで、さあチューブを取り出そう! としたのですが……、隙間が狭くて全然取れません。慣れている人や力のある人であればめくれるかもしれませんが、筆者はかなり苦戦しました。お手上げとなったため、「UNIT ビードリフター」を使ってみることに。
ビードリフターはビードをめくり上げるツール。硬いビードのタイヤでも、これがあれば楽にめくり上げることができます。まさに私のような、十分に力がかけられずビードがめくれなくて泣いている人にピッタリのアイテムです。
実際に使ってみると、驚くほどに効果あり。手だけではめくれなかったところが、写真のように中が見えるほどめくれ上がりました。文明の利器に感謝の気持ちが溢れ出ます。
ビードリフターのおかげで難なくタイヤのチューブを取り出すことができました。なんて楽なんだと、余裕の笑みが浮かびます。
両側を攻略できたので、ホイールを外していきます。この作業も力が必要で、全身を使って奮闘しなんとかホイールを取り出すことに成功しました。
前半戦が終了……。初めて交換した際にはここに辿り着くまでに疲労困憊していましたが、今回はツールを使用したおかげで疲れはありません。笑顔のままタイヤの取り付けを行っていきます。
タイヤを取りつける
新しく取り付けるタイヤはI「IRC VX10(https://ircmoto.jp/product-list/race/vx-10/)」です。小排気量モトクロッサーやエンデューロマシン用に開発された競技専用タイヤで、路面もソフト~ミディアムまで幅広くカバー。まさにオールマイティーという言葉がふさわしいタイヤです。
タイヤチェンジャーにホイールを乗せ、その上にタイヤを設置します。タイヤの向きを間違えないようローテーションの確認も忘れずに行います。
続いてDRC ビードクリームを塗っていきます。ビードクリームはビード部の滑りを良くして、タイヤをスムーズに装着するための潤滑剤。チューブレスタイヤなら、ビードからのエア漏れを防ぐ役割もあります。
ビードクリームを塗り終えたら、タイヤをはめやすいように左右どちらかをリムの内側に入れ、チューブをタイヤ内に入れていきます。
ここでもビードリフターが大活躍! 同製品でタイヤをめくり上げることができたため簡単にチューブが入りました。
いざ、タイヤをはめていきます。前回、ビードが上がってきてなかなかはめ込むことができず、一旦休憩をはさむほど苦戦した思い出が蘇ってきます……。
そんな思い出を塗り替えるべく、今回は「UNIT ビードホルダー」を使用します。
ビードホルダーはタイヤの組み付け時に起こるビード上がりを防ぐツールです。写真のように、スポークに引っ掛けるかたちでビードを固定します。取っ手付きで差し込みやすいタイプと、持ち運びやすいコンパクトタイプの2種類があり、今回は取って付きを使用しています。
ビードリフターのおかげでビード上がりに悩むことなく、順調に作業が進んでいきます。片側を終えたら反対側も組んでいき……
完成!! あんなに苦戦した作業も苦しむことなく終えました、嬉しい!!
あとはバイクに取り付けるだけ! 無事タイヤを交換できたことにほっとしながらタイヤに空気を入れます。
空気が抜けていないかを確認し、バイクに取り付けます。これ以上新しく使うツールはないでしょ? と思う人もいるかもしれませんが、UNITにはリアタイヤをマシンに取り付ける際に便利なアイテムがあるんです。その名も「UNIT 710 ブレーキパッド スプレッダー」です。
これは、ブレーキキャリパーに差し込むことで素早く簡単にブレーキパットの隙間を開けられるツールです。
私のように、ホイールを装着する時にブレーキパッドの隙間に上手く差し込むことができず、もうここで諦めようかな……と力尽きそうになったことがある人はもちろん、タイヤ交換の1秒が貴重となるオンタイムエンデューロでも活躍します。
一発でホイールを装着することができ、最後にアクスルシャフトのナットを締めて完了です!
なお、フロントタイヤも交換しましたが、作業内容は同じのため割愛します。
今回ダートフリークが取り扱うタイヤ交換用品を使ったことで、力が必要な場面でも苦労することがありませんでした。また、細かいけどつまづきやすいポイントをサポートしてくれるツールが多く揃っていて、全体を通してスムーズに作業を進めることができました。
まさかタイヤ交換をした後にこんなに清々しい笑顔でいられるとは思わず感無量。これからは仕事のお昼休みにタイヤ交換の練習をしてもっと早く交換できるようになりたい! と向上心まで身につけました。タイヤ交換が苦手と感じていたり、もっとスムーズに作業したいと考えている方は、ぜひ今回ご紹介したツールを使用し、その効果を体感してみてください。