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DID全日本モトクロス選手権シリーズ第4戦! ダートフリークライダーズ。IA1クラスに参戦する道脇兄弟

DID全日本モトクロス選手権シリーズ第4戦!今季ダートフリークがサポートするライダーはどんな人物なのか、インタビューを通して紐解きます

2024年3月30日〜31日、全日本モトクロス選手権2024シーズンが開幕しました。新シーズンは、ライダーの引退や移籍、ステップアップなど変化が多く見られるタイミングですが、実際のところ、どのライダーがどんなチームに所属しているのかわからないという方も多いでしょう。そこで、ライドハック編集部が今季注目のダートフリークサポートライダーにインタビュー。ライダーを知ることで、レース観戦がさらに楽しくなるはず。

今回お話を伺ったのは、全日本モトクロス選手権の最高峰であるIA1クラスに参戦している道脇右京選手と道脇白龍選手です。2人は兄弟でIA1クラスに参戦しており、今季より2人ともDFGのモトクロスウエアを着用しています。

目指すは表彰台。兄・道脇右京

ライドハック編集部伊澤(以下、編):右京選手、よろしくお願いします!

道脇右京選手(以下、右京):よろしくお願いします!

編:全日本モトクロスでのことを伺う前に、まずはご本人のことを聞いていきたいと思います。モトクロスを始めたきっかけは何ですか?

右京:モトクロスを始めたきっかけは……正直に言うと親にやらされたというのがきっかけです(笑)。

編:あれ(笑)。始めた当初は乗り気ではなかったということでしょうか?

右京:そうですね、自分がやりたくて始めたわけじゃなかったです。気がついたらもう乗ってましたね。お父さんがモトクロス好きで、僕のことも乗せようってなったんだと思います。ただ、乗っていくうちにモトクロスの楽しさに気づいて、ここまで続けてきているという感じです。

編:なるほど、そうだったんですね。モトクロスの楽しさ、というのは具体的にどこに惹かれたのでしょうか?

右京:横並びでスタートするところですね。横一列で一斉にスタートするのはモトクロスならではの特徴ですし、スタートする時の緊張感や高揚感は他には変え難いモトクロスの楽しさだと思ってます。

編:ライダー全員がホールショットを狙って1コーナーに迫ってくるシーンは、見ている側としても走っている側としても気持ちが高まりますよね! バイクには気がついたら乗っていたということですが、モトクロスを始めたのは何歳か覚えていますか?

右京:モトクロスを始めたのは4歳です。僕は今(2024年4月時点で)30歳になるので、計算するとモトクロスを始めてから今年で26年目になります。もう人生の半分以上モトクロスやってますね(笑)。

編:長いですね……。選手権に出始めたのはいつ頃からですか?

右京:中学2年〜3年で近畿モトクロス選手権のジュニアクロスに出てチャンピオンを獲って、ノービスクラスとナショナルクラスを経て、IBクラスにステップアップしました。1年目は空回りしてうまく結果を残せなくて、2年目にIAクラスに昇格できました。IA歴としては13年目です。……長いですね(笑)。

編:モトクロス歴の半分はIAで走ってるということですね…。

右京:そうなります!

兄弟の存在について

編:兄弟でIA1クラスに参戦しているということですが、弟の白龍選手に対してはやはりライバル意識などあるのですか?

右京:一緒に走ってきた時間は長いですが、ライバルっていう感じではないですね。というのも、弟は僕に対して闘争心が全くなくて、張り合いがないな〜という感じです(笑)。一緒に乗っていても競ったりしないんですよ。

編:そうなんですね!

右京:一緒に練習に行くことはありますが、同じコースにいても別行動をしている感じで、お互い意識せず過ごしてますね。仲悪いわけではないですよ(笑)。

編:お互いちょうど良い距離感を掴んで過ごしているんですね。

DFGウエアについて

編:今年からダートフリークのDFGウエアを着てもらってますが、、実際の着心地はいかがですか?

右京:これめちゃくちゃ良いです。僕は新しく出たレーサーモデルの「WORX」というモデルを着ているのですが、伸縮性があって、すごく動きやすくて驚きました。

編:これまではFOXのウエアを着用していましたよね。

右京:そうですね。昨年はFOXのウエアを着用していたのですが、DFGのウエアは正直FOXよりも薄くて伸びるので、そこが一番の魅力だと思います。ぜひ色んな方に着てみてほしいです。

今シーズンの意気込み

編:2023年はIA1クラスにジェイ・ウィルソン選手が上がってきて、23ヒート中22勝。そして、今年はオーストラリアのモトクロス選手権で経験を積んできた横山遥希がIA1クラスに参戦するということで、ライバルがさらに増えますね。

右京:昨年はシリーズランキング11位でした。ライバルが増えて上位争いはさらに混戦してくると思いますが、2023シーズンが終わってから開幕戦が始まるまでにしっかりと乗り込んでこれたので、去年よりも上位を狙えると思っています。

編:シーズンオフはどんな練習をしてきたのですか?

右京:僕はレース後半になると体力が持たずペースも落ちてしまうところがあります。これが弱みだと思っているので、シーズンオフは後半まで体力が持つように、実践練習としてヒート練習を多めに取り組むことで体力をつけてきました。

編:なるほど、体力面を仕上げてきたのですね。今季目指すところは何でしょうか?

右京:IA1クラスで初表彰台を目指しています。そのためにまずはランキングトップ10に入ることを目標に、シーズンを頑張っていきます。

編:応援しています。ありがとうございました!

「楽しい」が原動力。弟・道脇白龍

編:白龍選手、よろしくお願いします!

道脇白龍選手(以下、白龍):よろしくお願いします!

編:先ほど右京選手にお聞きしたのですが、モトクロスを始めたきっかけはお父さんの影響だったそうですね。

白龍:そうだと思います。というのも、乗り始めた時の記憶がほぼなくて……うっすら覚えているのがPW50のフロントフェンダーです。どこでどう走っていたかは覚えてませんが、PW50に乗っていたことは記憶に残っています。

編:PW50ということは小学校に上がる前には乗り始めていたということでしょうか。

白龍:そうですね。その後、65ccの時から選手権に出始めて、ジュニア・ノービス・ナショナル・IBクラスという流れで昇格していきました。IBクラス1年目は上手くポイントを取ることができず、2年目でIAクラスに昇格することができました。

編:IA歴は何年になりますか?

白龍:高校3年生の時にIAクラスに上がったので、6〜7年だと思います。正直、50ccや65ccに乗っていた子供の時は全然やりたくなくて(笑)、辞めることを考えた時も何回かありましたけど、モトクロス一本で過ごしてきたので、辞めたら自分に何も残らないないなと思って、続けてきました。もちろんその中でもモトクロスの楽しさを感じていたので、続けてこれたんだと思います。

編:やりたくないという気持ちからやりたい・楽しいという気持ちに変わったきっかけはあったのでしょうか?

白龍:バイトを始めて、自分で用品を揃えるようになってからはより楽しくなりました。自分好みのパーツを使ったり、セッティングをしたりすることで、見た目や走りにその効果を実感できるのが楽しいですね。マシンにも愛着が湧きます。

編:素敵ですね。これまでで印象に残っているレースやシーンはありますか?

白龍:IAクラス昇格がかかった年に、名阪スポーツランドというコースで選手権のレースがあって、そこで池に落ちてしまったことはよく覚えています。

編:池に落ちたのですか……!

白龍:そうなんです。池に落ちたのでそこからすぐに復帰はできなくて、ノーポイントでレースを終えました。ノーポイントになってしまって、IA昇格きついかなと考えていたのですが、なんとかその年に上がることができて、それも含めて印象に残っています。

DFGウエアについて

編:白龍選手は昨年はDFGウエアの開発ライダーとして、エントリーモデルの「ソリッド」を着て参戦していましたね。今季はレーサーモデルを着用してもらってますが、この2つのウエアの違いは感じますか?

白龍:今季からレーサーモデルを着用しています。WORXはエントリーモデルよりもパフォーマンス重視に作られているので、ストレッチ性があって動きやすさをより感じますね。

ただ、ソリッドが劣るということではないです。WORXは動きやすさ重視で作られている一方で、ソリッドはエントリーモデルということで耐久性が重視されていて、その違いが生地の固さやストレッチ性に現れているという感じです。ソリッドはダメージを気にせず着れますし、レースシーンだけ見ると動きやすさ重視のWORXの良さが際立ちます。

今シーズンの意気込み

白龍:IAクラスに昇格した当初から、気持ち的にも成績的にもずっと変わらない感じできてます。「楽しい」という気持ちだけで続けてますね。何もプレッシャーとかは感じずに、やれるうちはやり続けようと考えてます。モトクロスしか楽しいことがないので(笑)。

編:モトクロス大好きですね! 他にも趣味はあったりするのですか?

白龍:BMXに乗ったりもしますが、やっぱりモトクロスが一番楽しいなと思います。

編:一番楽しいことをずっと続けていられるのはとても素敵ですね。

白龍:今季もいつも通り、怪我なく楽しく走ることが一番の目標です。

編:存分に楽しめるよう応援しています! ありがとうございました!

  • この記事を書いた人

アニマルハウス

世界でも稀な「オフロードバイクで生きていく」会社アニマルハウス。林道ツーリング、モトクロス、エンデューロ、ラリー、みんな大好物です。

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