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日本人にだってフィッティングできちゃう、BELLヘルメットを被ろう

頭蓋骨の形は、人種によって違うもの……。そのせいで、欧米ブランドのヘルメットは日本人の頭にフィットしづらいのですが、BELLヘルメットは自分でフィッティングできるパッドがついてくるのです。これで、憧れのBELLヘルメットを被れるかも?

BELLは日本人の頭にもフィットする?

下田丈もBELLヘルメットMOTO-10。やっぱこれですよ

BELLヘルメット、カッコイイですよね? 昔からAMAライダー御用達だし、2020年代では下田丈もBELLライダー。40越えのおじさんも、10代のティーンも憧れちゃうモノホンブランドです。最近のモデルには、脳震盪を防ぐプロテクションシステム「MIPS」をいち早く取り入れるなど、安全面でのクオリティの高さも注目ポイント。

 

ただ、欧米製ヘルメットのつらいところは、日本人の頭にあわないところです。日本人の頭は、上からみると正円に近い形。欧米人は、卵形をしていて、欧米人向けのヘルメットは日本人のちょうどこめかみの上あたりを圧迫することが多いのです。これが、頭痛の元になってしまうんですねぇ。RIDE HACK編集部のジャンキー稲垣はと言うと、縄文顔と蒙古斑履歴有りの典型的日本人。かつて、アメリカブランドのヘルメットでJNCCの3時間レースに出たときは、このまま頭を絞めつけられ続けたら殺されるんじゃないかと思って、DNFしたほど。本当に欧米ヘルメットが頭に合いません。ちなみに補足しておきますが、たぶんあの痛みは耐えられる人いないと思います……。ブーツが合わなくて靴擦れするとか、お尻の穴がシートに擦れるとか、なにかと痛みに強いオフロードライダーたちも、絶対絶対耐えられません(当社比)。

 

ところが! 憧れのBELLヘルメットは、なんと日本人に合わせることもできるというのです。いつかは下田丈も被っているフルカーボン帽体のBELL MOTO-10を買いたいけど二の足を踏んでいた、シモジョーファンの稲垣にしてみれば、渡りに船。頭痛の不安から解き放たれるなら、清水の舞台からとびおりながら定価12万1000円(MOTO-10)、逝っちゃいます。

 

サイズを見定めるの儀式

で、どうやってフィッティングさせるかというと、ヘルメットの中を削るわけにはいかないので、ヘルメットの内装にパッドを盛り付けてカスタマイズするのです。少しだけ大きめのサイズをチョイスして、パッドで隙間を埋めていくという考え方です。

 

いつも被っているヘルメットからひとつ大きめのサイズを選ぶのか、あるいは、痛くならないなら、いつも被っているサイズでもアリかもしれません。まずは、いつも被っているサイズを試着してみましょう。店舗の試着で長時間ためすことは難しいので、もし可能ならば、BELLヘルメットをもっているお友達に借りるのがベスト。

BELL
MX-9 MIPS ソリッド
価格 : ¥28,600(税込み)
カラー : マットブラック

 

稲垣は特別な許可をいただいてMX-9を2サイズお借りし、仕事中にテストしてみました。まずは普段かぶっているFOX RACINGのヘルメットと同じLサイズ。新品内装なので、だいぶ窮屈なフィーリング。やはりちょうどこめかみの上あたりをしめつけられている感覚があって、これは痛くなりそう。FOX RACINGよりも少し小さめだと感じました。30分ほどデスクワークしてると、少し痛みがでてきたような。いけませんね……。僕の場合は、ベースにするサイズはXLが適当のようです。

締め付けられるような、痛いような。Lサイズは、やめておきます

 

フィッティングパッドは隙間に貼っていく

ここで登場していただくのがライコランド柏店オフロード売り場の担当太田さん。埼玉県モトクロスヴィレッジで、試走しながらフィッティングしてもらうことに。

モトクロスヴィレッジで、実走&フィッティング

まずは、数々の頭蓋骨を触診してきた太田さんに、稲垣の頭の形を調べてもらいます。いい形だけど、こめかみの上部分が多少張っていて、これが痛みの原因なのではないかという診断いただきました。ベースになるXLサイズでは、どの部分も少し大きめなのですが、特に前後の隙間が気になります。

 

この前後の隙間をパッドで埋めていきます。BELLヘルメットを買うとついてくるパッドはソフトとハードの2種類。部分別に頭全周分のパッドが付属してきます。全部つけるとワンサイズちかく小さくなるというスンポーですね。僕の場合、こめかみ上を薄め、他は厚めに貼ることで、こめかみへの圧迫を減らしていきたいので、こめかみ部分のパッドは使わずに、前後などの隙間が空きがちな部分に転用していくことで、各部の調整をします。

触診で頭の形をみてもらいます。「だいぶ、こめかみの上がでっぱってますねぇ」と…

XLをそのまま被ると、前後に指がはいってしまいました。これをパッドで埋めていくというわけです

前後にばっちり盛りました! これ、洗濯しても大丈夫な両面テープなんですって。実際洗濯してみてもだいじょぶ!

 

何度か被っては調整を繰り返していくと、前後に4枚ずつ厚めにパッドを貼ることでちょうどいいサイズにおさまりました。試走してみたところフィット感もとても良好。頭が痛くなるようないやな感触はまったくありません。これなら、最上級ヘルメットのMOTO-10を買っても問題なさそうですね! 金銭的な面はともかく、頭の形的には!

できました! ぴったり感!

実走も、問題ナシ! ちなみに上目づかいしやすいように、フロントに”多めに盛っていくのがセオリーとのことでした

  • この記事を書いた人

アニマルハウス

世界でも稀な「オフロードバイクで生きていく」会社アニマルハウス。林道ツーリング、モトクロス、エンデューロ、ラリー、みんな大好物です。

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