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日本一の星空と山菜の女王を求め、長野県へ

山菜の季節がやってきたとの情報を入手したので、ライドハック編集部員のエサキが長野県、南信州地域に行って参りました! ほぼ初めてのキャンプと長距離ツーリングで不安要素しかないですが、ツーリングの下調べもキャンプの予習もしたので、きっと大丈夫でしょう。

今回のお目当ては、山菜の女王「コシアブラ」。山菜で真っ先に想像するのは「タラの芽」や「ふきのとう」ですよね。この「コシアブラ」は名前すら聞いたことない人も多いのではないでしょうか。私自身食べたことのない山菜なので、是非とも食べてみたいです。そして、せっかく東京から行くのに山菜だけじゃあ勿体ない! ということで前からやってみたかった星空の撮影も計画し、いざ出発!

旅の楽しみは荷造りから

今回使う全ての道具を、ダートフリークが展開しているDFGブランドの「モジュール モトパック」に詰め込んでいきます。用途によってサイズは3種類用意されています。今回は全てのサイズを使用したフルパッキングで行くのですが、キャンプ道具と撮影用のカメラを入れると流石にパンパン。でもスカスカよりある程度荷物が入ってる方が、パッキングする際は安定するような気がします。

左から30L、15L、15L、7.5Lです。

DFG モジュールモトパック各種サイズ
30L ¥15,400(税込み)
15L ¥13,200(税込み)
7.5L ¥10,450(税込み)

カメラバックに入れるのが安牌だけど長時間背負うのは流石にキツいので、今回はモジュールモトパックにETSUMIインナーボックスを入れてなんちゃってカメラバックにしてみます! ツーリング先では自分が気をつけていても何があるかわからないので、壊れやすい、そして壊すとショックの大きいカメラなど貴重品は厳重に守ってあげたいですね。
※自己責任での使用をお願いします。

インナーソフトケースが少し大きくて一瞬入るか焦るぐらい15Lのモジュールにシンデレラフィット! 隙間があって中で動いてしまうよりは安定してるのでヨシとしましょう。

一番真ん中で積載の中心となる30Lバッグを固定するベルト。これをちゃんと縛っておかないと後から大変なことに……。パッキングが初めての私でも、これはなんとなく想像できました。

カチャカチャとパズルのように組み合わせて。

初めてのパッキング完成! どうでしょう、初めてにしては上出来じゃないでしょうか。というのも、構造さえ理解してしまえば、ほとんど繋げるだけだったので初心者の私でも簡単にパッキングができて感動すら覚えました。

重いキャンプ用品などは真ん中に配置し、左右の重さもある程度合わせてバランスをとる。貴重品などは、一番上の7.5Lに入れれば取り外しも楽でショルダーバッグにもなるので持ち運ぶのが苦になりません!

見た目もオールブラックにホワイトロゴでスタイリッシュにまとまってるので、アメリカンやスクランブラーバイクにも合わせやすそうです。

いざ出発! 見た目は結構ごついけど、積載している感じも凄く安定していて「あれ? ちゃんと乗っかっているかな?」と、たまに不安になるぐらい快適なので長距離ツーリングでも余裕でした。

最初の目的地、信玄滝に到着! 都内から中央自動車道を経由して片道約300Km(4時間半)、天竜峡インターチェンジで降りて下道を約34km走ると信玄滝に着きます。ここまでの道沿いには渓谷やダム、キャンプ場など見所が山ほどあるのですが、今日の私は時間に余裕がない。なんてったってコシアブラを探さなければいけないのだから……。ちなみにこの滝は遠山谷随一の名瀑と言われ、滝の名前にもなっている通り武田信玄の伝説が残されています。信玄滝のすぐそばには「そば処信玄」というお蕎麦屋さんがあったのですが、現在は惜しくも廃業しています。

なんと、営業していた当時はお店の中から信玄滝を見ながらお蕎麦や地鶏などの郷土料理を味わえたそう……。下調べをしているので分かってはいたのですが、お蕎麦を食べながら滝が見たかった……。

お蕎麦屋さんの横を通って滝に向かって歩いて行きます。この後ろ姿、DFGジャケットとモトパックの相性バッチリで我ながらカッコよくないですか? ちなみにこれは7.5L。

ついに現れました(←言うほど歩いてない)信玄滝! 近くまで行けそうなので行ってみましょう。

伝説では武田信玄が三河攻めの際にこの滝のそばで一休みし、滝壺を覗き込むと滝の水が静まり返り自分の顔が鏡のように映ったという。それに感動した信玄は家来に命じて不動明王を建設させたと言われています。私も武田信玄に倣って覗き込んだのですが滝の勢いは弱まるどころか、さらに強くなったかのように思います。日頃の行いでしょうか。

次の目的地である山菜が取れるという山に向かう途中の林道で未舗装路に遭遇! 僕にとってはちょっとハード目なガレ場もあり、荷崩れしないか心配でしたが、しっかりと安定していて問題なく超えることができたことをお伝えしておきます。

山菜を探すベースとなる某キャンプサイトに到着! まずは明るいうちにテントだけ設営しちゃって、それから山菜探しに出かけることに。

積載してきたキャンプギアたち。今回はDAYTONAのギアを主に使います!
DAYTONA
ツーリングテント ST-2 カーキ
¥48,400(税込み)
コンパクトアウトドアチェア オフホワイト
¥6,050(税込み)
インフレータブルマット
¥4,950(税込み)
エアピロー
¥1,100(税込み)

初めて使うテントはどこにどうポールを通せばいいのかわからなくなりそうでちょっと不安。こういう組み立てる系のギアを初見で手際良くできる人、尊敬します。

完成! 一度も迷うことなく思ったよりもスムースにテントを建てることができちゃいました! なーんて実は、出発前に自宅近くの公園で事前に練習していたのでした。近所のキッズたちに指差されながら四苦八苦した甲斐があったよ! 予習大事。2〜3人用のテントなので居住スペースと前室が広く、1人だとかなり余裕があります。私は非常に寝相が悪いのでゴロゴロできて嬉しいし、居住スペースにテーブルとかランタンなんか揃えてちょっとした秘密基地っぽくしたい。次は絶対そうする。

DAYTONA
ツーリングテント ST-2 カーキ
¥48,400(税込み)
テントの中に敷いているのはインフレータブルマット。空気を入れる時も抜くときも別売りのエアポンプがあると楽ちん便利です。まさか、今時口で入れる人いないですよね~!

はー、エアポンプ買おう、めっちゃ疲れた……。

インフレータブルマット
¥4,950(税込み)大自然の中でのキャンプは最高ですね。大自然とセローで映えまくり。

そろそろお腹も空いてきたのでさっそくコシアブラを探しに行ってきます! いちおう中身を空っぽにしたモジュールバック7.5L持っていくけど足りるかなぁ~。待ってろコシアブラ(←実物見たことすらない)

約2時間後

……みなさんに悲しいお知らせがあります。山菜ハンターことわたくしエサキ、約2時間ほど血眼になって探したのですが、コシアブラのラの字も見つけることができませんでした……。甘かった……。というか、そもそも生えてるよ、と言われていた場所に辿り着けていたのかさえわかりません。迷うのは可愛い子ふたりに同時に言い寄られた時だけにしたい、今はそんな気持ちです。

しかし、こんなこともあろうかと! オフ走行はイマイチだけど、顔とロケの段取りだけはいいと定評のあるエサキです。実はツーリング途中で立ち寄った道の駅で少量買っておきました。だって、レジ横にサラッと置いてあるんだもん、山菜の女王が! 買うでしょ(逆ギレ気味)。

これが大人の力、使えるものは全力で使います。

実は天ぷらも初体験。私は一人暮らし歴がまあまあ長いんですが、天ぷらなんてテクニカルな料理をやろうと思ったこともありませんでした。でも、やってみると意外と簡単、きちんとコシアブラの水分を取ってから衣に潜らせて、180℃の油へダイブさせるだけ。衣も水と合わせるだけで完成する市販の粉を用意していきました。こんなに簡単ならもっとひんぱんに天ぷらしてもいいな~。

あ、でも油跳ねでキッチンを汚したくないのでキャンプ限定にします。

コシアブラはアクがあるので、おひたしや、あえ物にするときはアク抜きをするのですが、天ぷらだとアクが旨みになるのでアク抜き不要だそうです。

写真からでも美味しそうなのが伝わってくるでしょ?

天ぷらにはやっぱり塩でしょ! まぁ塩しか持ってきてないんですけどね!

次のキャンプは大量の調味料を持って行くことを誓います。

初めてのコシアブラ、めちゃくちゃ美味かったです。大人の力を使って良かった……。

次こそは自分で採ったコシアブラを食べるけどね。

おなかがいっぱいになったところで忘れかけてました。そうそう、星空の写真も撮るんだった! とりあえずキャンプ場近くの駐車場に移動して撮影開始。タイミングが良かったのか貸切状態でした。ちなみに星空の撮影も初めての挑戦。今回の旅は初めての体験ばかりで思い出に残ったなぁ……。

ちなみにこの写真、無加工です。肉眼でも凄く綺麗に見えました。これだけ綺麗な星空を見られるとツーリングの疲れなんか吹っ飛びますね。今回ツーリングの行き先を長野県にした訳は、この星空にもあります。実は長野県には環境省が認めた「星が最も輝いて見える場所」阿智村があるのです。今回は阿智村で撮ったわけではないのですが、それでもこの星空。夏にはもっと場所を吟味してより凄い写真を撮りたいと思いました。他にも長野県には魅力的なところがまだまだいっぱいあるので、是非また行きたいと思っています。

  • この記事を書いた人

アニマルハウス

世界でも稀な「オフロードバイクで生きていく」会社アニマルハウス。林道ツーリング、モトクロス、エンデューロ、ラリー、みんな大好物です。

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