MIPS。レースのレベルが高まるにつれ、プロテクション性能の向上が求められる。MOTO-10は、MIPS社によるスフェリカルテクノロジーを採用した初のオフロードヘルメット。このヘルメットはカリフォルニア州スコッツバレーにあるBellとGiroのテストドームで開発された。ボール＆ソケットデザインを採用したスフェリカルテクノロジーは、衝突時にアウターライナーがインナーライナーの周りを回転し、衝撃を脳から遠ざけることを可能にした。

セグメンテッド3Kカーボンシェル。ヘルメットの中に冷たい空気を入れることはもちろん重要だが、ヘルメット内の熱気を外に排出することはより重要である。業界初の試みとして、MOTO-10では分割化されたシェルデザインを採用し、より大きな排気口を備え、ライダーが快適で涼しくライディングに集中できるよう設計されている。また実績のある3Kカーボンと組み合わせることでスタイリッシュなルックス、軽量性、そして高いパフォーマンス性能を発揮する。

T.E.A.S(サーマルエクスチェンジエアフローシステム)。BELLはこの優れた通気システムを「Thermal Exchange Airflow System」(サーマルエクスチェンジエアフローシステム)と名付けた。真空のように冷たい空気を吸い込み、サイドとリヤの排気口から熱気を排出する。ライダーなら誰でも知っているように、べンチレーションと汗の管理は非常に高い関係性がある。“額を伝って流れてきた汗がゴーグル上部で後方に押し流されているのがわかる-クーパー・ウェブのコメント"

NMR(No Missed Races)バンパー。ライダーを守るのは内装だけでなく、外装も同様。MOTO-10は、NMR(No Missed Races)バンバーをヘルメットの両サイドに備える。このバンパーは柔らかいEPP素材で作られており、負荷がかかると圧縮されるが跳ね返り元の形に戻る。このバンバーはヘルメットが体に接触することで起こる怪我の可能性を低減する。

パノラミックゴーグルポート。MOTO-10には市場で最大サイズのゴーグルポートを搭載している。この広いポートは、より良い装着感、最適な密閉性、そして広大な視野を提供し、最も必要とされる時にライダーの視認性と安全性を高める。

マグネフュージョンチークパッド。エマージェンシーリリースシステム。取り外しが簡単なBELLのマグネット式チークパッドにより、緊急時ヘルメットを外す前にチークパッドを取り外すことができ、素早い対応が可能。取り外して洗うことも可能。

スウェットマネージメント。MOTO-10は世界最速のレーサーのために作られた。そしてすべてのレーサーはレース中の汗の管理が重要であることを知っている。T.E.A.S、様々なベンチレーション機構、そして分割化されたシェルの組み合わせにより業界をリードする通気性を実現しただけでなく、額を伝って流れてきた汗をゴーグル上部で後方に押し流しレース後半の視界を確保する。

VIRUSクールジェイドライナー。優れた熱処理とハードユースに耐えるためにコンフォートライナーにはVIRUS社製のクールジェイドライナーを使用。このライナーは取り外し洗濯が可能。クールジェイドは翡翠をリサイクルした天然素材であり自然な冷却効果を生み出す。吸水性に優れた構造とクールジェイドの組み合わせで肌の表面温度を10度以上下げることができ、涼しい環境でレースに集中することができる。

フライングブリッジバイザー。フライングブリッジデザインは柔軟性の実現と、ヘルメット全体の空気の流れを改善する。バイザーを固定するのに一般的な3点止めのバイザー固定のうち、中心の固定部(センターポスト・スクリュー)を設けないことにより、衝撃を受けやすいヘルメット前頭部の保護性能を高めることに成功した。