軽量・高強度・そして "しなる" それがZETAのチタンアクスルシャフト
< 軽量 >
Ti-6AL-4Vの引張強度はクロモリ(SCM435)に匹敵する900Mpa。純正と比較して高強度になることで、路面からの情報がより多く、よりダイレクトに感じ取ることができる。今まで感じとることができなかった路面の凹凸を感知することが可能になる。
< 高強度 >
Ti-6AL-4Vの比重は約4.4。 これは純正のアクスルシャフトに用いられる鉄(SS400)や炭素鋼(S45C)またはクロモリシャフト(SCM435)の比重7.8に対し約56%程度になる。同じ質量でアクスルシャフトを製作した場合、64チタンは約44%前後の軽減が可能になる。アクスルシャフトの軽量化はバネ下重量の軽減となり、左右の切り返し、コーナーへの進入が軽快になり操安性・路面追従性が向上する。
また、加速性・減速性のほか、制動性、さらには燃費をも向上させる。
< "しなり" 特性 >
Ti-6AL-4Vのヤング率は鉄やクロモリの約半分の106GPa。ヤング率とは剛性や弾性を表すものであり、数値が高いほど高剛性となる。一般的に"高強度=高剛性"と思われがちで、64チタンも当然のように高剛性と思われているが、実際は鉄の半分の剛性しかない。従って変形しやすいが、変形には元に戻ろうとする弾性変形と永久に変形する塑性変形がある。64チタンは弾性変形の範囲が広く "しなる" 。このしなりがサスペンション効果を生みだし、高強度化に伴って増える路面情報をソフトに伝達してくれる。
金属の種類 | 材料記号・熱処理 | 引張強さ(T/MPa) | ヤング率(E/GPa) | 比重 |
一般構造用圧延鋼材 | SS400(焼鈍し) | 450 | 206 | 7.87 |
機械構造用炭素鋼 | S45C(焼ならし) | 570以上 | 205 | 7.83 |
クロムモリブデン鋼 | SCM440(焼入れ焼き戻し) | 980以上 | 206 | 7.86 |
オーステナイト系ステンレス鋼 | SUS304(固溶化処理) | 520以上 | 197 | 7.93 |
純アルミニウム | A1085 P(焼鈍し) | 55 | 69 | 2.70 |
ジュラルミン(アルミ合金) | A2017 P(T4, 常温時効) | 355 | 69 | 2.79 |
超ジュラルミン(アルミ合金) | A2024 P(T4, 常温時効) | 430 | 74 | 2.78 |
超々ジュラルミン(アルミ合金) | A7075 P(T6, 焼入れ焼き戻し) | 573 | 72 | 2.81
|
純チタニウム (JIS1種) | TF270 | 275~412 | 106 | 4.51 |
純チタニウム (JIS2種) | TF340 | 343~510 | 106 | 4.51 |
純チタニウム (JIS3種) | TF480 | 481~618 | 106 | 4.51 |
チタニウム(α合金) | Ti-5AL-2.5Sn | 850 | 118 | 4.48 |
チタニウム(α-β合金) | Ti-6AL-4V | 900 | 106 | 4.43 |
チタニウム(β合金) | Ti-15Mo-5Zr-3AL | 1470 | 75~95 | 4.80 |